野田祐機のブログです

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1通のメールが縁でアメリカまで行ってきます!

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来週はずっとアメリカのシリコンバレーにいます。実は初渡米なので楽しみです。

今回は mesh 2013 というイベントに呼んでもらっています。
このイベントはGEとかのスポンサーがついて、ある分野では有名な人が世界中から多数参加します。一番有名なのはセスゴーディンやZip carの創始者かな。イベントの説明にはこうあります。

Mesh 2013
We’re creating an intimate event for people who refuse to sit back and wait for things to happen, a place where true instigators can meet, conspire, share and take action.
要約:「傍観するのがキライ」 「何かが起こるのを待つのがキライ」、といった、世界は変わる! 動いて変える! って思ってる人達が集まり、一緒に何か企むイベントを企画しました。

 

そんなところに日本からはボクが参加。
人のつながりを信じて、世界が変わると思っている「熱くて、動きまくる人たち」が集まる会だから呼ばれたのでしょう(笑

 

でも、普通にやっていてもこんなイベントには参加できない。
実はぼくは主催者のLisa Gansky さんに招待してもらっています。
このLisaはぼくのメル友(笑

お互い会ったことないけど向こうはぼくを招待してくれて、ぼくはアメリカのシリコンバレーまで会いに行く。
そのきっかけは meshという本と1通のEmailといったお話です。

 

最初にLisa Ganskyの紹介を

スマホでカメラが好きな人は、instagramで写真を撮ったり、flickrといった写真共有サービスを使う人もいるでしょう??

 

この「ネットを使って写真を共有をする」という仕組みを一番最初に作ったのが、Lisa Gansky、アメリカの起業家です。 Lisaはインターネット初期のころから起業をし、今の写真共有サービスの最初の会社(Ofuto)を作り、AOLなどの経営陣として活躍。今はエンジェル投資家。まーシリコンバレーで成功した人ですね。

Lisa とのつながりは書くと長い。2010年の10月からやりとりをしています。
書くと長いので三行でまとめると

1:Lisaが書いたthe meshっていうシェア文化についての本読んだ
2:面白かったので著者(Lisa)のアドレスに思い切ってメールした
3:そしたらメル友になってprojectmesh というのをやりはじめた

 

という話。 アメリカの有名起業家となかなか知り合いになれないんだけど、なんか思い切ってemailしたら意気投合しちゃったわけ。メールして、スカイプして、一緒にプロジェクトもやっていた。

the meshという本を自分なりに一言で書くと、
人と人のつながりがパワーを持つ。そこから全てが共有されるという話。

話をかなりすっとばしました(笑 関連記事はこれこれとかを。
一緒にプロジェクトをやっていたLisaと、実はぼくの311、助けあいジャパン関係している。そこだけきちんと書こう。

 

311のLisaからのメッセージ

2011年の3月11日、ぼくは家に帰れず、次の日の朝に横浜まで帰りました。途中で電車がとまり2時間ほど歩いて帰っている時に、フランスやドイツの同僚からのメッセージとあわせてLisa Ganskyから安否を気遣うメールが来ていた。無事を伝えるメッセージを送り返し、何度かやりとりをしたらLisaからこんな返事が返ってきた。

日本はこの逆境を必ず乗り越える。
私の友達がチリで地震と津波に苦しんだけど、復興のなかで二つのことが起こったので伝えておきます。

1震災が人々の奥底にある人間性を呼び起こし、みんなが助けあうようになった
2: 壮絶な経験のあとの困難な状況の中でも、みんなが新しい情熱を持ち、新しい価値を見いだしながら、新しいコミュニティーを作り始めた

 

こんなメッセージを送ってくれた。 そして最後には

I trust that people of Japan will do Tasukeai and Omoiyari, Please let me know if there are other ways that we can from afar. by Lisa Gansky

日本の人たちが助けあって、みんなを思いやることを信じています。遠くはなれているけど、私に何かできることがあれば連絡下さい 。
リサガンスキーより

 

というメールだった。

家に帰りながらこのメールを読み、ぼくは泣きそうなくらいに嬉しかった。
大きな被害と続いていた余震。そして、家に帰れない不安。そんな中で、Lisaを始めとして世界中から励ましのE-mailが心に響いた。

 

当時、twitterでは世界中から #prayforjapan のメッセージが届く。Lisaのように世界中の人達が日本にエールを送ってくれていた。

ネット上のエール。ただ、それだけなんだけど、家に帰れなかっただけのぼくでもそれに勇気づけられた。現地の人はもっと不安で、もっとエールが必要だと思いました。でも、ほとんどが英語だから、読みたくても読めない人も多い
ぼくがLisaからのメッセージが嬉しかったように、みんなにも世界中の人のエールを届けたいと思った。

 

詳しくはこの記事をみてもらいたいけど、ぼくはこの #prayforjapanの翻訳をして

・ 会ったことも無い人達 300人で翻訳をした
・ 翻訳をまとめた動画が、なんと約50万人に見られた

twitterやブログを使って300人に翻訳のお願いをし、翻訳された文書をまとめたyoutube動画はテレビにも取り上げられたのです。

 

これがその動画。良かったら見てほしい。コメントはめっちゃついていて、世界中からのエールは、少しだけど他の人に届いたのだと思っています。

 

会ったことも無い人とEmailがきっかけでプロジェクトをし、
震災の時にはtwitterを使って300人と活動をする。
そのyoutube動画は約50万人が視聴

 

Email, twitter, blog, youtube,インターネット、ソーシャルメディアって、すごいな。って改めてぼくはこの時に感じてしまったのです。

 

距離や場所、立場が違う人たちがつながり、同じ目標を目指して協力する。
そのプラットフォームをインターネットが可能にし、ソーシャルな時代にはより人と人がつながり始めた。

と人のつながりがパワーを持ち、ネットでも、リアルでもつながり、協力し、いろんなことを共有する。 情報も、人も、物も、組織も、全てが網のようにつながりはじめる社会がくるだから The Mesh とLisa Gansky は本の中で書いていたのです。(よかったら、その辺りは The meshを読んでくださいね。)

 

ぼくはそんなつながりの力を実感しちゃった一人。

そして、今ぼくは助けあいジャパンの代表。
でも、会長のさとなおさんにも、副会長の石川さんにも震災前は会ったことなかった。311の翻訳がきっかけで助けあいジャパンにも関わり始めて、そこからリアルにみんなと会って事業をし、今に至っています。
人がつながる、つながりの力って本当にすごいことだとボクは実感しています

ぼくがこうなったそのきっかけは、The mesh という本とたった一通のメールがきっかけ。そこから色んなことを体験してしまった。今回はそんなきっかけとなった Lisa Gansky に招待をもらっている。

メールからもう3年近く、お互い初対面です。ぼくはその3年で大きく変わり、公益法人のCEOだから招待してくれたのもあると思う。震災の時には色んなアドバイスもくれた彼女に、きちんとお礼を伝えたいと思っています。

 

インターネットの初期からシリコンバレーで活躍し、世界を見てきた Lisa Gansky.そんな彼女が言っているMesh というコンセプトの元は、人と人のつながりがパワーを持つということ。 そこの中心にはインターネットと人がいるのです。

そんな、つながりの力を信じるLisa Ganskyや世界中の人達と会ってきます。
来週、パワーアップして帰ってきますので乞うご期待!

 

補足

mesh のコンセプトやボクがBASFで感じたこと、社会が変わっていることについては参考までにこの資料を。 多分、上の文だけでは伝わらないので(笑
取り急ぎの資料なのですが、一度きちんとまとめます。

お前青いこと言ってるなーって人は、ぼくと視点と時間軸が違うのでしょうw
全てが変わるには30年くらいかかるだろうけど、やっぱり世界は変わってるんですよ

 

  • この記事を書いた人

野田祐機

外資系企業、NPOを経て、2016年に株式会社forsistersを起業。eiffelという手紙サービスをやっています。 28歳からブログを始め、コミュニティーやこれからのトレンド、古典、英語学習などの記事を書いています。 プロフィールはこちらから http://learnbydoing.jp/aboutme/

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