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さあ、4年目、つながりの力を信じる!

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今日は2014年3月11日、東日本大震災から3年が経ちました。

この日に何を伝えようか本当に迷いました。ポジティブに書くのか、ネガティブに書くのか、迷いに迷ったんですが、頭で考えるのをやめて思ったことを書いています。

もう、ニュースでみんなご存知の通り、復興は進んでいません。依然として26万人超の方が仮設生活を続けられ、町づくりも本当にこれからです。

 

東日本大震災は国難と言われています。日本に大きな被害をもたらし、今なお、その被害に苦しむ人がいます。 世界で3番目に豊かなこの国に、自宅が無い人が26万人もいることは、どう考えても普通のことじゃない。

 

ぼくは震災の次の日から復興に関わりました。国や被災3県、市町村、企業、NPO、ボランティア、学生インターンとたくさんの人と、復興に携わってきました。他の人よりちょっと色んなことを見たし、知ってるし、感じたこの3年間。今の被災地もちゃんと自分の目でみてきた。だからこそ、何を伝えるのか迷った。

 

考えすぎて頭が変になったのか、昨日の夜、フラフラになりながら、ふと3年前を思い出しました。

原点回帰。ぼくが迷っていたこと、書けなかった奥底は、3年前の原点にありました。

 

 

3年前の311、助けあいジャパンは、さとなおさんと石川さんの2人からはじまりました。ぼくはその次の日に友人にFacebookでグループに追加されて、初めて助けあいジャパンの活動に関わった。3月12日の時点では、助けあいジャパン って名前はなかった。

 

実際、そのときはさとなおさんにも石川さんにもぼくは会ったことなかった。会ったことないのに、ネット上でいきなりプロジェクトが一緒にはじまって、

あまりのスピードとスケールにちょっと慌てた。ただ、ぼくが一番覚えているのは、Facebookで書いたさとなおさんの下記の言葉。

「この未曾有の大震災、個人はインターネットで何が出来るんだろうか?」

 

この言葉がきっかけになって、助けあいジャパンは動き始めました。何かやりたい、何かしたい。そういった気持ちがある個人をこのインターネットを活用して、みんなで一緒に復興に関わろう。 そんなプラットフォームを目指して、tasukeaijapan.jp の運営もスタートした。

 

助けあいジャパンって名前はあとから決まった。
困ったら、助けあおう。 日本中のみんなで助けあうから、助けあいジャパン。

 

すげーシンプル。 困ったら助けあおうぜ、日本中で東北助けよう。そんなところから、ぼくの東北への関わりはスタートしています。

 

人と人がつながり、できることで協力しあう。それが、助けあうということ。

その昔ながらの助けあいに、今は、インターネットやSNSがあることで、組織や地域、時間の壁をも越えて人がつながりはじめる。1人の力は小さいけれど、個と個がつながり、それが重なって大きな形になっていく。それが助けあいジャパンが目指しているもの。

 

困っている人がいたら、何かしたい、助けたいっていう、想い。日本人の昔から持つ、助けあいの心。善の力。普段はその小さなつながりは見えない。そして、つながりって、論理的には全く説明できない。

 

ぼくは昔は外資で働いていて論理と数字しか信じてなかったのに、今はつながりを信じています。って言ってる自分がいます。 本当、人生って3年で変わるもんです(笑

 

でも、ぼくはこの3年で本当にたくさんの人と出会い、311前だったら出会わなかった人達と一緒に復興に取り組んでいます。今、ブログを読んでもらっている人ともそうだと思う。人の縁、つながりって、改めてすごい。そして、そのつながりを信じて始まった助けあいジャパン、ぼくは最後まで信じて続けていきたい。

 

さて、今回、震災から3年、助けあいジャパンで新しい仕組みを作りました。

1つは全国の大学生が復興にかかわるきっかけバス47。 学生はボランティア、社会人は寄付で参加するプロジェクトです。先日、JALさんのステキな動画が上がってきました。こちら、ぜひどうぞ。

 

何かしたいけど、全部はできない。寄付もそんなにできない。けど、ちょっと復興に関わりたい、っていうきっかけをつくるため、寄付も500円から、JALマイレージやポンタポイントでもできるようになっています。

47都道府県が改めて被災地に行っています。ぜひ、レポートも見てみて下さい。寄付はこちらから。

 

 

 

また、いつもの生活の中で復興と防災に関わる仕組みも作りました。
助けあいジャパンソーシャルクレジットカードです。

公共料金や携帯代をこのカードにするだけで、自分の負担無く使用金額の0.1%が復興と防災に使われます。カード申し込みとあわせて、会員になればボランティア活動保険もついてきます。全部無料、ネット申し込みで完結します。(←これ、結構すごいこと!)カード申し込みはこちら

 

個人が出来る範囲で関わる。その1つ1つが積み重なって、大きな力になるような活動です。リニューアルしたサイトに メッセージも載せています。
ぜひ、みなさんの力、改めて貸して下さい。

 

 

 

最後に

この一年、とにかく突っ走りました。
去年の3月11日、はじめて岩手、宮城、福島を一日で周りました。いろんな人と話をして、当たり前にやってもこりゃダメだなって、ふと思ったんです。
1000年に1度の大震災、これまでの発想じゃ全然だめです。縦割りや国の単年度予算という、これまでの仕組みでは対応ができない。論理的に考えれば、復興はいきづまります。論理では解決できない、復興はうまくいかない。であれば、あえて、市民やインターネットを中心に全然違う仕組みを作ろうと思って今年一年は活動していました。

 

それが全国の学生を巻込むきっかけバス47であり、ソーシャルクレジットカードです。復興に必要な人とお金、そこの新しいプラットフォームを作りたかったんです。

 

とは言っても、最初は出来るかどうかも分からない。でも仲間を信頼し、助けたいという想いだけで、前に進む。そこにできる根拠も理由もほとんどありません。ただ、1つだけあるのは、でも、目の前にまだまだ困っている人がいる。自分ができることで関わる、助けあう。本当にそれだけです。

 

この1年の間、何度もダメかと思った。でも、助けてくれた人、支えてくれた人がいて、嬉しかった。無理かも、やっぱり無茶かもって本当に何度も思った。

でも、その時に声をかけてくれたり、支えていただいていた方がたくさんいました。本当にみなさま、感謝しております。つながりの力って、すごいよね。今、自分が一番感じています。

 

そんな、人のつながりの力、善の力を信じる大事さ。それがぼくの復興の原点。論理だけじゃ、復興は行き詰まっちゃいます。改めて今年はそれを感じました。人のつながりの力を信じる。最後の最後まで、ぼくはそれを信じて進んでいきます。すげー、非論理的ですが(笑

 
さあ、明日から復興も4年目です。 やっぱりぼくは前向いて進みます。困ったら日本中で助けあおう、改めて、助けあいジャパ〜ンです!

これからも一緒にやりましょう!

  • この記事を書いた人

野田祐機

外資系企業、NPOを経て、2016年に株式会社forsistersを起業。eiffelという手紙サービスをやっています。 28歳からブログを始め、コミュニティーやこれからのトレンド、古典、英語学習などの記事を書いています。 プロフィールはこちらから http://learnbydoing.jp/aboutme/

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