震災からついに6ヶ月が経ちました。さまざまな復興支援があり、人集め、寄付集めをされている方も多いと思います。そんな中、先日ソーシャルクラウドファンディングサービスの READY FOR? を使って、初めて寄付をしてみました。

そのときの感想と気づいた3つのポイントをまとめたいと思います。

1.クラウドファンディング プラットフォームREADY FOR?の使いやすさ(使い方解説付き)
2.寄付白書から見えた他人に優しくない日本
3.寄付する人としない人の差は?

まとめ:寄付で感じたウッフィーな世界とコミュニティー

1.クラウドファンディング プラットフォームREADY FOR?の使いやすさ

 寄付を集めたい。でもどうしたらいいだろう? という人達の問題を解決する、web上での寄付のプラットフォームをクラウドファンディングサービスといいます。
READY FOR?Grow! 、CAMPFIRE(キャンプファイヤー)などのクラウドファンディングサービスが2011年から登場しています。

 今回はREADY FOR? でのプロジェクトに寄付をしたのですが、これがすごく簡単でした。まずはこのことについて操作説明も交えて説明させてください。

【解説1】まず、READY FOR? のHPにアクセスすると、現在寄付を募集しているプロジェクトが掲載されています。今回は真ん中の「学生による学生のための東北ボランティアCMプロジェクト」をクリックしました。

【解説2】図の下にプロジェクトの説明が書いてあり、画面右に目的金額そして現在の達成金額、残り時間などが掲載されています。これらのパトロンプラットフォームでは、目標金額にいった場合にはじめて寄付が決定します。 目標にいかない場合は、すでに寄付してくれている人がいても寄付は成立しない仕組みになっています。
次に進むためには「このプロジェクトのスポンサーになる」をクリックします。

【解説3】寄付の変わりの引換券(寄付した特典としてもらえるもの)やコメント入力の画面がでます。しかし、まずはログインが必要になりますので、「ログインページ」をクリック。

【解説4】そうすると、新規登録、facebookでの登録が選べます。「facebookログイン」をクリックすると、アプリの連携がでてきます。アプリの許可画面になりますので「許可する」を押します。

ここが一番良かったのですが、facebookで登録するとアプリ連携だけで情報をほとんど登録する必要がありません。 あとはクレジットカードの情報を入力するだけです。facebookのid持ってたら、なんと3回くらいクリックして、カードの情報入力するだけで終わりなんです。これは正直びっくりしました。細かい情報いれなくていいし、すごく簡単!

【解説5】 最後に寄付したことをつぶやく画面がでて、つぶやいておしまいです。ちなみにこちらがそのときのつぶやき。

このつぶやきを見て、私のフォロワーさんも寄付していただいてたみたいです!やっぱり寄付には顔が見える仕組み、ソーシャル化が必要だと実感しました。

さて、ここで何を言いたかったかというと、寄付までのアクションが気軽なんです。登録が簡単で、行動までの壁が低いことはプラットフォームとしては重要なポイントです。登録も時間もかからないし、3-4クリックですべての処理が終わります。こういう必要最低限でユーザーの視点にたったソーシャルファンディングがあれば、寄付文化も進んでいくと実感しました。READY FOR?  いいね! です。

2.寄付白書から見えた他人に優しくない日本

寄付文化についても調べてみました。

私自身も今回READY FOR?をはじめて使ったくらいだから、そんなに頻繁に寄付するような人間ではありません。 よくNPOやソーシャルメディアのマーケティング関係の人が、ファンドレイジングのキャンペーンをされています。私の知り合いもそういうのをやってる人も多数いらっしゃいますが、その効果ってどんなものなのでしょうか? 多分、まだまだ寄付って進んでないような気がします。ソーシャルメディアでファンドレイジングやっても、RTはしてくれても、「お金を払う」というアクションをとる人は本当に少ないと思っています。

 以前、looops TVでこのソーシャルプラットフォームのベンダーの方とイケダハヤトさんが対談されていた時もそういうお話をされていました。

正直、ネットでのファンディングは難しい。街頭募金とかアナログなコミュニケーションが重要だと思っています。

という 結構本質的なことをズバっと言われていたことを覚えています。ここからもソーシャルファンディングってすごく大変なことだと思います。 人からお金をいただく、支援していただく。そのためには共感できる何かがないと、やっぱりアクションにはつながりづらいのです。

ということで、少しデータを調べてみました。

寄付金額
アメリカ:約23兆円(2,900.89億ドル:80円換算)
イギリス: 約1.3兆円(106億ポンド:125円換算)
日本:約1兆円
Source:米:Giving USA 2011, 英: UK giving 2010, 日:寄付白書2010

国の規模、人口が違うので比較はできませんが、アメリカの寄付金額は世界一です。
少し形は変わりますが、世界中の寄付や社会貢献を数値化した、World Giving Index 2010にて国際比較を見ていきましょう。

左からインデックス=順位、インデックス%はトータルスコアとお考えください。 それぞれの%は国民がどれくらい寄付、ボランティア、見知らぬ人を助けた人口の%です。幸福度は国民の自己診断の数字です。

表を見てお分かりの通り、日本は153ヶ国中119位という圧倒的な下の方に位置しています。寄付も全体の17%がしていないという状況です。
これをG7の先進国で見ていくと下記の表になります。

先進国のG7で見た場合も、日本はトータルのインデックススコアが最低。寄付の割合も最低です。これを見てて日本って自分の事しか気にしてない国か。。。 と寂しくなりました。それが幸福度にも表わされているような気もします。(先日、暴動が起こったイギリスも幸福度が低いのはなんとなく理解できます)

これが日本の状況です。311の後、ボランティアや寄付が増えたと思いますが、まだまだ増えていいくらいです。 もっともっと社会の中に寄付やボランティアが気軽にできる仕組みが必要だと感じました。

 では、なぜ人によって寄付をする人、しない人で差があるのか? 次にまとめます。

3.寄付する人としない人の差は?

さきほど「アナログ」なというのを書きました。実は今回プロジェクトをやっている藤井翔太さんと、クリエイティブの可能性を担当されているドリームデザインの石川さんとは助けあいジャパンでお会いした仲です。

 今回、私が寄付をしようと思ったきっかけは、

1.藤井さんがやっていること
2.お会いしてこの件も伺っていたこと

があげられます。一言で言うと、友達だから寄付をした。ということです。

ネットの寄付といえど、やはり知り合いが一生懸命やっているのを知っていたら、何かしたくなるのが心情です。それと、目の前で苦しむ人がいたら、手を差し伸べることもあるでしょう。やはり、友達がいるとか、目の前でとかの「自分ごと」じゃないと寄付や貢献ってできない気がしています。 ましてや、日本で「寄付」というと何かだまされてるとか、社会貢献って胡散臭いってイメージが少なからずともまだありますから、知っている人というのは大きい。

海外の事例をみても、「寄付する動機は「友人からのお願い」が50%」 とのデータがでています。プロジェクトが何であろうと、そのプロジェクトをやっているメンバーが友人で、一生懸命さを知れば知るほど、何かに貢献したくなるのでしょう。 そうなると、共感の対象がその問題から、その問題を解決したい人に左右されると考えられます。

手法も大事だけれども、結局は人なんじゃないのか? これって、結局その人がどれくらいのwooffie(ウッフィー)持ってるかで決まるんじゃないの?

という思いが浮かび上がってきました。

まとめ

私の母は昔から、「お金よりも、徳を積む生活をしなさい。人のお役にたつことをする。そうしたら、人生が豊かになる。」といっていました。小さなころは、そんなキレイごと言ってもやっぱりお金なんじゃないの? と思ってました。 人生、豊かになってもお金ないとね。。。と。

それが今回の寄付を通じてやっぱり徳=ネットで言うウッフィーが大事なのに改めて気づかされることとなります。ソーシャルメディアの登場により、そのウッフィーがある、ないで実は寄付金やネット上での助けが得られる世の中に徐々になってきているのです。

今回書いた内容、ポイントがよくまとめられている記事も見つけました。若手で注目している@lttle_shotaro くんの記事です。ムーブメントを起こすにはここが大事!“草の根”運動をオンラインで加速させるための5つの方法

この中でもストーリーを語る、メッセージを拡散する、参加のハードルを下げるといった内容があり、今回のready for の気軽さ、仕組みはこれをうまくつかんでいると感じています。
記事の最後にも「中心となる人物のアイデア、情熱、惹きつける力が必要不可欠であるということは今も、昔も変わりません。」 とあります。

 お金を得るには労働力を提供すればよい。だけど、ウッフィー(徳)を得るには、その人の思いや努力、信念といったものや労働力とは違う「貢献」が重要になってきます。がんばってる人に何かしてあげたい。だから、熱い中、街頭で一生懸命やっている共同募金がお金が集まるのじゃないでしょうか?

今はまだウッフィーより、お金の方が重要な世の中です。だけど、今後はこれがどんどん変わっていくのでしょう。お金はただの貢献の一つでしかないのです。

そしてもう一つ。今回私が寄付したように「友達が活動している」ということからコミュニティーが重要だと再認識しました。私は会社というコミュニティーでは、寄付という行為や寄付という言葉さえ話題にあがりません。しかし、助けあいジャパンという活動に参加したことから翔太くんや石川さんにお会いしたことで、寄付やボランティアに参加することに繋がっています。

前回の記事でも書きましたが、寄付やボランティアが普及するには、家庭、仕事以外の地域・社会コミュニティーの活動が日本中で広がらないと始まらないのです。 Facebookでこの寄付の件をつぶやいたときも、「寄付をするにもきっかけがない」という声がでました。社会問題や地域の問題を気軽に話しができる場、コミュニティーがないと寄付や社会貢献はすすまない。 寄付や社会貢献については制度の問題もあります。だけど、私はコミュニティーがないからだ。と自身の経験から結論付けたいと思います。

最後になりますが、ネットの普及により、READY FOR のような寄付が気軽にできるプラットフォームができました。そして、ソーシャルメディアにより、気軽に人が繋がりあえるようになりつつあります。
そこから寄付、社会貢献が日本に進むには、

1.お金以外の価値、ウッフィーをみんなが評価する
2.家庭、職場 以外のコミュニティーの拡充、市民の参加(参加が大事です!)
3.コミュニティーのリーダーのリーダーシップ

の三つが重要ということで、今後もこれからのネットとコミュニティー、そしてリーダーシップについて書いていきたいと思います。つなぐ人たち も書いていきます。

READY FOR?の寄付から見えた日本の社会とウッフィー、いかがだったでしょうか?
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