先日、地域の市民団体さん向けにtwitter勉強会の講師をしてきました。ソーシャルメディアを使っていない方が対象でしたが、始まってみるとFacebook,mixi,アメーバなど、みなさん実はソーシャルメディアには興味津々。

既にソーシャルメディアを使っている人は、「世の中ソーシャルな時代だー!」と思われていますが、ソーシャルメディアの本格普及はまだまだこれから。 ソーシャルメディアを使いこなしてる人が忘れている、「普通の人」がtwitterやソーシャルメディアについて思っている大事なポイントをまとめてみました。

 

1.twitterやFacebookが普及した背景

勉強会の最初に今日知りたいことを参加者からヒアリングしたところ、以外にもtwitterって「何」? より、「何で」普及しているの? の質問が多数でました。 みなさん、なんとなくソーシャルメディアは知っているけど、何でここまで普及したかの背景に一番興味があったようです。

簡単ですがtwitterが普及した理由3つ

1.オバマ大統領の選挙戦での使用 -> これがきっかけで日本の政治家も多数使うことに
2.ハドソン川飛行機事故の第一報 ->リアルタイム性、ニュース性が注目され、これが東日本大震災の時もメリットとなる
3.日本では著名人がインフルエンサーとなり普及 (当時の首相 鳩山さん、孫さん、勝間和代さん、ホリエモン等)

他にも例はあると思いますがこのお話でみなさん納得していただけました。おそらくiphoneの普及もあるので、そこも入れておけば完璧かと思います。

facebookは簡単にですが実名、クローズド、映画の公開 が日本で流行ってきている理由かと思っています。

 

2.災害時にtwitterが強かった理由

次にでた質問で多かったのが、これ。 なぜ、3月11日にtwitterやソーシャルメディアが強かったのか? ということはソーシャルメディアの良い面として認識されていたようです。

これは下記の図をご覧ください。(日本科学未来館HPより抜粋)

簡単に説明すると電話回線には、電話用の回線とネット用の回線の2つがあります。電話用の回線は一度にたくさんの人が使い出すと、大量の音声データで回線が混んで、つながりづらくなります。しかし、ネット回線の場合は情報を小さく(パケット:小包みの意)にするため、使用者が多い場合も、一つ一つのデータ量が小さいため時間を調整したり、速度を調整することでつながらないということは起こりづらいのだそうです。

電話回線 : データ量の大きい音声データが多数集中する:一つ一つのデータが大きく、詰まって処理ができない

ネット回線 :データ量の小さいパケットデータが多数集中する:一つ一つのデータ量が小さいので処理できる

このように電話回線とネット回線の二つの特性があるため、音声がつながらない震災時にもネット回線の方がつながるのです。

 

3.twitter、Facebook、mixiとの違い

ソーシャルメディアも使っている人から見たら、さまざまな違いがわかりますが、これから使う人にとってはどれが、どう違うのかわかりません。特に日本で有名なmixiとtwitter, twitterと最近よく聞くfacebookの違いは気になっている方が多かったです。

私もそれほど専門化ではありませんが、ユーザー視点で行くと

  • 実名か実名でないか
  • クローズドかオープンか

この二つが重要だと感じています。

twitterはそのオープンな仕組みゆえ、メリットとしては誰とでも繋がれますし、デメリットとしては自分のつぶやきも誰からも見られてしまいます。参加者の方がデメリットで気にかけていた一番のポイントは、炎上やプライバシーの問題でした。 twitterは誰からもそのつぶやきが見られることで、なでしこジャパンの件や、飲酒のつぶやきをすることで世界中にその事実が伝わってしまうことは強調すべきところだと思います。

このような誰からも見られるデメリットがないのが、mixiやFacebookなどの、承認制のクローズドなSNSです。 自分の友人とだけ繋がりたい人はmixiやfacebookをオススメするのも重要に感じました。あまりネットを使われていない方にとっては、実名でネットを使うこと、使いづらいUIはやはり大きな壁です。 Facebookはやはり日本人にはちょっと敷居が高いSNSなのは説明しながら感じたところです。

ここまで来て、twitterのメリットである、誰とも繋がれるの意味が理解していただけます。 twitterはオバマ大統領であれ、浜崎あゆみであれ、その人達の情報を見れるし、replyも送れます。しかし、mixiやFacebookだとそれが難しいのです。(FacebookはFeedという形で始めましたが。。)

もう一つtwitterのメリットとしてあげられるのが、今が分かること。これも裏を返せば、今見ていないと話が分からないことでもあります。そこで次の話になります。

 

4.時間軸という考え方

twitterの良い点でリアルタイムの情報が分かります。これは上にも書きましたが、今見てないと意味がないのです。結果、常に見ていないと情報についていけないと思われる方が多かったです。個人的にはソーシャルメディアはそれぞれに時間軸(人に見てもらう時間)があると感じています。

  • Twitterの時間軸:1-2時間
  • Facebook:12時間
  • Mixi:24時間

といったところでしょうか。 Twitterはその2時間以内にコメントしないと忘れられるし、facebookはおそらく12時間たったらあまりコメントしても盛り上がりません。

 今回参加されていた方は、主婦の方が半数、高齢の方が半数という形でした。みなさんからでた声は「そんなにヒマがない」、「忙しくなって大変そう」という言葉。ネットにあまり慣れていない人にとっては、常に接続すること、メールを早く返事するのも面倒だそうです。

このリアルタイム性は今後進むと思うので、この時間に関する考え方の違い、慣れの部分はソーシャルメディアを使っている人、これから使う人の間で壁が大きいように感じました。

 

5.携帯と料金プラン

先ほどの時間軸の中でソーシャルメディアは「常に接続する」ことが求められていることが分かりました。特にtwitterの場合が顕著に分かると思います。この場合、携帯の機種、携帯の料金プランが話に上がってきました。勉強会参加者の方の携帯は全てガラケー。通信プランはパケ放題ではなかったのです。

 これは結構見逃してしまうポイントですが、パケ放題は必要な人にとってはありがたいプランなのですが、今メールしかしないような人にとっては家計を圧迫する無駄使いにしかならないのです。

以前の記事でもスマートフォンの普及のデータを出しましたが、これに合わせて現在、あまりネットを使わない層に対しての料金プラン、wifiの配備などが、必要だと感じました。

スマートフォンの普及がないと、ソーシャルメディアの普及は進みません。スマートフォンの普及には、トータルの電話代が今と変わらない、電話代が上がってもそれ以上の価値を携帯メーカーがもっと明確に打ち出す必要があると感じました。

 

6.気軽に聞ける人、聞ける場所

今回、参加された人たちが口をそろえて言われていたのが、「これまでtwitterを知るきっかけがなかった」 ということ。 みなさん興味はあったけど、周りに知っている人がいない、気軽に聞ける場所がないとおっしゃっていました。

雑誌やテレビ、うわさではよく聞く、twitterやfacebook。だけど、自分だけじゃ登録が難しくて分からない。使い方が分からない。 その時に気軽に聞ける人、場所が必要です。ネットが得意でない方は、ネットを見て自分でtwitterやfacebookをやろうとは思いません。誰かに教えてもらいながら、登録するし、一緒にさわりながら慣れていくのです。

ネットの人はネットだけ。若者は若者だけ。その中でネットはマストなツールです。だけど、地域の中の主婦の方、ご年配の方はまだまだネットは遠いもので、リアルな集まりや付き合いを大事にされています。 このネットメイン、リアルメインの世代の違うクラスターがもっと交わる必要があると思っています。 ネットに多くいる若い人がリアルな場にでる。もっと、双方が近づく必要があると感じました。

 

まとめ

既にソーシャルメディアを使っている人はネット->リアルの壁がほとんどない ことに気づいていますが、普通の人はまだまだそうではありません。 普通の人はリアルなつながりにネットに詳しい人がいないと、ソーシャルメディアを知る機会がないのです。 今、使ってない人は、ネットリテラシーがそれほど高くなかったり、ネットに触れる機会自体が少ない方です。

これを書いていて、長年サービスをやっているmixiが頭うちなのもわかってきました。 彼らはwebでしかやってない。 リアルに弱いんです。SNSは本来、人が入れば入るほど面白いサービスになります。 多分、Webに興味のあるセグメントはmixiなんてとっくにやってるか、飽きてるか。 これ以上ユーザーを獲得するには、地域での説明会や勉強会、そっちが必要な気がしています。

 ここも参加者からいただいたアイデアですが、若者は地域の集まりにでる、そこで主婦や高齢者はネットを学ぶ。 お互いが歩み寄ることで双方にメリットがあると思います。 (今回の講習会も私が地域の集まりに呼ばれたのがきっかけで、これほど学びもありましたので)

ネットはネット。リアルはリアル。若者は若者、高齢者は高齢者。と別々に議論されることが多いですが、リアルとネット。若者と高齢者 という、and の視点でもっと離れているものをくっつけてみると新しい仕組み、サービス、社会問題への解決策が生まれてくると実感しました。

たとえば、日本の予算の30%以上が社会保障費に当てられています。これをITを使って削減できないのか? そこに仕事の見つからない若者が地域のコミュニティーでITの勉強会をするのはどうでしょう? 若者は仕事ができるし、国民全体のITリテラシーがあがる。社会保障削減(介護費用)のために、毎回介護の人が見回りにいくのではなく、Skypeで二回に一回は対話する。 その分介護の生産性があがるし、コストが下がります。

 昔のニューディール政策は橋や道路を建てて、雇用を作り出しました。今、社会に必要なのはコンクリートではなく、人です。もう、物やインフラはあるのです。 それをどう使っていくか? ソフトな仕組みが必要です。それが、上に上げたような協働です。人がつながる仕組み、そのためのネットのリテラシー向上、世代が違う人が集まれるリアルな場の設計。 そこでどうやって社会全体のメリットになるかを考える。これを社会全体で取り組んでいく必要があると思っています。

 今回の記事を書いても、ネットとリアルをつなぐ活動は必要だと再認識しています。もし、市民活動、NPOなどをされている方で、ソーシャルメディアについて説明会をご希望の方はお気軽にご連絡ください。 Twitter: yuu_key,  mail:  r182175b (at)gmail.com

これからSocialmediaを始める人が気にしている6つのこと  いかがだったでしょうか?
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