先日、香港出張から帰ってきました。今回の出張、じつは5つ星ホテルに泊まっていました。部屋は広いし、夜景はきれい、ほんとにもったいないくらいのホテルに会社のお金で泊まる。それはそれでサラリーマンとしてはいいことなのですが、ふと思ったことが。。。

ということで、今回の記事は私が香港で学んだことついて下記の内容になります

  1. 人生が変わる瞬間。5つ星ホテル、何かもう違うんじゃない?
  2. もったいない、家族、つながりと新しい価値を見つける:スペンドシフトで再認識
  3. つながる人々、デモ、ソーシャルメディア、何が変わったのか? 矢印の向きが変わったのだ

 

1. 人生が変わる瞬間。5つ星ホテル、何かもう違うんじゃない?

会社のお金で海外出張に行き、会社のお金でいいホテルに泊まる。そして、出張手当てまででる。こんな私の会社は、外資の大手企業です。出張でお偉いさんと、マーケティングやらストラテジーやら、横文字ばっかり英語で話してたら、ちょっと頭良くなった気にならないわけでもない(笑

ただ、こんなことずーっとやってたら、大手企業の人は「自分すげーってカンチガイしちゃう」と出張中にふと思った。そんな実力があるわけでもないのに、いいホテル泊まれたり、会社の名前が有名だと、自分自身もすごくなった気がして。

大手企業は仕事の安定や、収益が安定しているからこそ、さまざまなメリットがあります。それがあるから就職で人気になるわけで、このメリットが人を惹き付ける一つになっているのは事実。

私は会社や大手企業を批判しているわけではありません。大手企業 というのはもっと多く、もっとたくさんというお金という価値、グローバル、大きなというのがメリットです。規模の経済を追求し、大きいことは良いことだ。 今まではその「大きな」、そして「お金と安定」いうものが心地よかったのに、なんだか今回の出張で部屋に入った瞬間に自分には合わない気がしたのです。

 

2. もったいない、家族、つながりと新しい価値を見つける:スペンドシフトで再認識

なんか違うんじゃない? それを感じたのは自身の経験と出張中に読んだスペンドシフトの影響があります。このスペンドシフトには、アメリカの消費やライフスタイルが金融危機をきっかけにどう変わったかが書いてありました。

 本から学んだのは、新しい価値観が広まっているということ。危機をきっかけに、大手企業をクビになり、これまでとは違う時間やお金の使い方を強いられます。これまでお金が重要だった価値観から、その中で自分が本当に大事にしている価値を見出していきます。

お金はない。だから倹約をする。自分で鶏を飼育したり、農業をしたりと新しいライフスタイルも広がっています。そういったライフスタイルとあわせて家族、つながり、地域という自分の身の周りのものに人々は価値を見出しています。 そして、本来自分がやりたいことにチャレンジしていることが書かれています。

自分自身も今回の5つ星ホテルに泊まって、部屋に入った瞬間にすごくさびしい気持ちになりました。これまでにはない、「もったいない」 という気持ちです。 いい部屋なのになんて贅沢な、もったいないという感情が一番最初にきたのです。少しでも安いホテルに泊まって、あまりは、東北に寄付すればいいのにと、前とは違う感覚が湧き上がってきました。

 これは311、そして助けあいジャパンの活動を通じて、東北にボランティアに行ったから感じたことです。自分自身で、危機を体験し、実際に現地の状況を見る。 テントや仮設住宅にいる人たちの状況を知ったときに価値観がガラっと変わったのです。その「自分ごと」の体験があったからこそ、考えが変わり、行動が変わってきています。

スペンドシフトにも書いてあるように、日本でもこのような新しい価値観は広がっていると思います。 私だけではなく、私の周りの人も311後に多くの人が、お金や時間の使い方を変え、つながり、家族、地域、他者への貢献 というものを重要視している。 そして、何が自分の人生に必要なのか? それぞれが考え始めています。

 

3.つながる人々、デモ、ソーシャルメディア、何が変わったのか? そう、矢印の向きが変わったのだ

自らの体験を通じて、自分の価値観が変わり、行動が変わる。そんな人たちがつながることで、社会がシフトしている気がしてなりません。 危機を経験した人達は、政府や一部の企業を信じられなくなり、これまでの大きな力に頼るのではなく、自分のことは自分で。自分自身でという方向になったとも言われています

5つ星ホテルに泊まって、スペンドシフトを読む。それとあわせて、ソーシャルメディアの登場、危機による価値観の変化、国や大企業への不信感、そしてエジプトの革命やウォール街のデモという人々の行動について、私は何が変わったのか? と考えていたのだがようやく一つの結論にいきつきました。

それは、

矢印の向きが変わったということです。

下向きの矢印から上向きの矢印へ。
トップダウンから、ボトムアップへと矢印の向きが変わったのです。

国や大企業、企業のトップが主導のトップダウンの社会から、地域、市民、従業員といっボトムアップが重要な社会。これまでのやり方では対応できない複雑な問題や、変化のスピードの速さ、古いパラダイムから新しいパラダイムへ移行するときに、もう国や、大企業、社長といった一部の人たちだけでは解決できないのです。そのために、新しいリーダーシップ、組織の在り方も重要になってきています。

個人のメディア化、キュレーションンの時代、新しい公共、すべて、主役はです、名もない個人・市民です。個人の意思が社会に影響を与える、これまでの上から下に共有されていた情報や意思決定の方向が、下から上へと矢印の向きが変わってきている。そう、「ボトムアップの時代」です。 一人では何も変えることができない、だからこそ、想いを共にする人とつながることが重要になる そのツールがソーシャルメディアなのでしょう。エジプトの革命や、ウォールストリートのデモがそうであるように。 そう、今の時代、社会を作るのは一部のリーダーでも大企業でもなく、新しい社会を作っていくのは、「自分から」なのです。

この矢印が変わったボトムアップの話は、次回の記事で書くのでこの辺でやめておきます。良かったら次の記事をお楽しみに!

 

私見

私は出張に行くと、必ず朝は5時半におきてランニングから一日を始めます。薄暗い街並みを走りながら、街が起きていくのを見るのが楽しい。

走りながら、価値観が変わっていること、ボトムアップであることが頭から離れませんでした。もちろん、自分自身もその新しい方向に走り出していることに気づきながら。

 もう、会社のお金で5つ星ホテルに泊まることもないでしょう。自分には人のお金でこういうことするのはやっぱり合わないし、すごくもったいない。私ももうすぐ30歳、やっぱり30歳が近づくと、色々変わります。

次にいいホテルに泊まるとしたらは好きな人と一緒に泊まるスペシャルな時。5つ星じゃなくても、少しだけいつもと違うホテルでもいい。ただ、自分にとって大事な人がそばにいる。 これまでとは違い、お金ではない。つながりや暖かみのある、そんな普通の幸せを人々が求めはじめている気がします。そんなことに気づいた香港出張でした。

今回の記事、いかがだったでしょうか?
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