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サンクスギビング、始めます

みなさん、こんにちは。野田祐機です。
ブログを書くのは久しぶり。みなさん、お元気でしたか?

実は8月ごろから、Facebookからもブログからも離れていました。
全然、ネット上に現れないから、色んな人から心配のメールを結構頂きました。
お気づかいありがとうございます。 大丈夫、私、ちゃんと生きてます(笑

 

さて、今日は10月20日。ずっとこの日を待っていました。今日は、とあるビジネスコンテストの発表日。ぼくがずっと考えていた事業が、書類審査にパスし、最終選考に残りました。まずは入選確定です!!

金の卵発掘プロジェクト2014 一次審査 結果発表

 

ぼくが進める事業の名前は、「サンクスギビング」。そう、あのアメリカである感謝祭、サンクスギビングデーからとっています。名前の通り、サンクスギビングデーを日本にあわせた形で地域経済活性化支援としていきます。

 

サンクスギビングは、本当は助けあいジャパンの事業として実施する予定でした。ただ、色んなことがあって、今回は私が起業し、株式会社で事業を展開します。「助けあい」から生まれた「ありがとう」の事業。それが、サンクスギビングです。

 

 

今回、私が入選したのは、ただのビジネスコンテストではありません。
金の卵発掘プロジェクトと言って、株式会社経済界が主催する次代を担う起業家を発掘・応援するプロジェクトです。この会社は経済界という、経営者向けの雑誌を発行しており、50年も続いている歴史ある雑誌です。一般の人には馴染みが薄いかもしれませんが、この経済界主催の交流会や表彰式には、大手企業の社長が多数出席されるほど、経済界では有名な雑誌です。

 

今回、書類審査にパスし、入選が確定したことで、そのような雑誌に取り上げられることもあるし、何より、今度は最終審査としてプレゼンの機会が与えられます。この最終審査で、グランプリと優秀賞、入賞が決まります。

最終審査の審査員はこのように有名な方ばかり。

審査会場では、大手企業の方や銀行、ベンチャーキャピタルの方が参加され、ここでプレゼンすることが、事業の発展に大きなつながる可能性があるといわれています。まさに若手起業家=金の卵へのプロジェクトなのです。

 

少し話は変わりますが、ぼくは、今、公益社団法人助けあいジャパンの代表ではありません。ご存知でない方も多いのですが、8月からは理事として引き続き関わっているものの、新しい体制で進められています。組織的なことでもあるので、ここでは細かく書きませんが、こちらのリリースを。

 

2012年の8月から助けあいジャパンの代表となってちょうど2年。その間にも色んなことがありました。たくさんの方に支えていただき、たくさんの方にご心配と多大なご迷惑をおかけしたのも事実です。色んなことが重なって、今年の8月からはネットでの発信や、人にお会いするのも極力控えていました。

 

その間、公私ともに本当に色んなことがありました。そんな時、私を信じてくれた、家族や友人、仲間、関係者から、たくさんの励ましの言葉やサンクスギビングへのアドバイスをいただきました。本当に嬉しかったです。

今日の入賞は私にとっては一つの節目です。今日から動き出します。これを機に色んな方にお話させていただき、Facebookやブログで発信も始めます。8月から今日までの一つの区切り。自分なりの節目と思って、ずっとこの発表を待っていました。

 

そして、今回の入賞は、私を信じて頂いた方へ、少しだけ恩返しができたかな?と思っています。「みなさんの支えのおかげで、無事、一次審査通りましたよ。」ってね。事業はまだまだこれから。最初の一歩。でも、こうやって選ばれたことは、少しだけ、本当に少しだけですが、みんなへ恩返しができて嬉しいです。ぼくとしても、選ばれたことで自信を取り戻しました。本当にありがとうございます。

 

さて、サンクスギビングの事業は、これからです。必ず結果だします。
今度は東北はもちろん、日本全国の地域経済を活性化していきます(地域活性化ではなく、地域経済活性化がポイントです)

事業の詳細は、すっごく書きたいけど、また今度でも。この事業は私自身が、ものすっごくワクワクしてることだけは、お伝えしておきます。 そして、早く動きたくてウズウズしています。これからも感謝を忘れず、1つずつ進めていきます。ぼくのみんなへの恩返しは、まさにこれからです。必ずこの事業でお返しします。

 

改めまして、今日からサンクスギビング、始めます。
今日から、また、動き始めますのでよろしくお願い致します。

先進国から変わる。日本人から変わる

先日、友人の加藤たけしくん、茜さんが主催されている@cafeのUstreamに出演させていただきました。

その中で考えさせられた、今、先進国の日本人という意味について書いていきたいと思います。

 

1.@cafe とUST について

まずは加藤たけしくん、茜さんが主催されている @cafeと前回のUstの内容について。@cafeは加藤夫妻が主催されているメディアで、FacebookページやUstreamを通じて情報発信をされています。月に一度、渋谷のUstream スタジオでUstをされており、すでに5回続いています。

通常月1回のUstですが、Ustスタジオのスケジュールが抑えられたこと、参加者の都合がついたことで特別編でのUst配信となりました。Ust はこちら

Video streaming by Ustream

200名以上の方にみていただき、ストリームにも質問を多数いただきありがとうございました。togetterはこちらですね。
今回はグローバリゼーションで何が起こるのか?というテーマで、先日のブログtogetterがきっかけで出演させていただきました。田村耕太郎さん、酒井 英禎さんとご一緒させていただき、大変刺激的なお話をさせていただきました。

田村さん、酒井さん、たけしくん、茜さんありがとうございました!

2.今、先進国の日本人であるという意味、変わり始めた日本人

さて、ここから本題。USTのあと、大変興味深かったお話しを 酒井さん(@elm200さん)からお聞きしました。そして、今回はこのお話を元に書きます。

酒井さんはブログでパブリックマン宣言をされ、話題に。酒井さんってクレイジーだなーと正直おもってました(笑 ブログが面白いので私も拝見しているのですが、ちょうどその日「先進国からモノ作りが消える日」 という記事を書かれていました。

細かい説明はブログ記事を見ていただきたいのですが、ポイントは

1.新興国で製造し、同じようなビジネスをする = これまでのやり方
2.先進国ならではの解決策、やり方を考える必要があるのではないか?

という二つを直接聞けたのが面白かったです。

どういうことかと言うと、今グローバル化で工場の海外移転とかアウトソーシングが問題になっていますが、 これはもう避けられません。日経やビジネス系のメディアは 今からは新興国だ! 中国、インドだ!と声だかに行って、製造拠点を移したりしてるけど、これって今までのやり方をただ新興国でやっているだけ。 このやり方はほんとに今までと同じことを伸びてる国でやっているだけ。考え方もやり方も何も変わっていません。What が同じで、Whereの国、場所が変わっただけです。

少しわかりづらいかもしれないのですが、このこれまでと同じ、 モノを作り、コストを抑え、利益を出すというのを先進国の企業がやると、それは先行者利益で勝てるかもしれないんだけど、先進国は先進国ならではの新しいやり方をすべき。 というのが酒井さんの意見だと感じました。

多分、読んでる人はわかりづらいと思う(笑 私も書きづらいんだけれど、一番いい例が パブリックマン。これまでこんなことやろうと思った人はいないし、10年前はネットだけで生活できるなんて思わない。 だけど、先進国こそがこういう新しい試みをし、社会をどう変えていくのか? 新しい基準で社会を豊かにしていくのか? ということを本気で考えること。 それこそが今、先進国がやる意味ではないのか? と思いました。

だから、酒井さんは少しでも社会通念を変えるようにパブリックマンを始められたのかな?と。
新しい価値観こそ、先進国が進んで世界に示していく必要がある。その中には失敗するのもある。だけど、チャレンジして、その失敗を許容しながらみんなが新しいことを試していく。そして社会が少しずつ変わっていく。そう感じた。  言葉で伝えるのが難しい。 そして、私の勘違いかもしれませんが、私にはそう感じられました。

3.クレイジーな人たちと新しい社会の変化

私はUSTの最後にも言ったのですがグローバル化とローカル化はやはり平行して起こっていて、国をどうする?個人がどうする?という話しが重要になっていると思います。
USTの最後も政治の話しになったように、日本をどうする? という話しは今後避けて通れません。 なぜなら、社会がグローバル化により速いスピードで変化しており、今までどおりではうまくいかないのは目に見えているからです。

そのときに日本人として3つのタイプがあると考えます。

1.スーパードメスティックな人たち

日本人の大多数の方です。パスポートを持っていない 人たちとしましょう。(統計では約7割の日本人)英語は苦手、情報ソースは主にテレビ。地方に多いタイプですね。これらの人たちは遅かれ早かれグローバル化の影響は受けますが、変化が少しずつ起こり、感じづらいため低賃金化、仕事がなくなったりします。あとはお年寄りの方もこちら。 語弊があるかもしれませんが、わかりやすく言うと、これまでと今を生きる人たちです。

2.グローバルな人たち

メーカーなどに勤務し、いつのまにか会社が外資に買われたり、業界的にグローバル化を感じている人たち(たとえば自動車や電気、機械メーカーの人たち)これらの人たちはいま英語を勉強し、これからグローバルなビジネス環境でも大丈夫なように勉強中。TwitterもFacebookも大好き。これから就職をする学生さんの大手志望の方もこちらに入ります。 これからの1-20年に対応、企業のグローバル化に対応する人たちです。

 

3.クレイジーな人たち

この人たちは無職・変人が多いです(笑  インターネットを中心に活動、発信し、これから先の価値観を発信しています。 良い例がパブリックマンの酒井さんや露出社会の玉置さゆりさん。お二人ともお会いしたことがあり、この人たちは実は変人ではなく、グローバル化のその先にあるもの。インターネットが起こすイノベーションや変化のそのさきの社会変革を主に考えていると感じています。時間の軸はおそらく10-50年後。 今の社会問題に対して、これまでのアプローチではなく、全体を俯瞰し、評価経済論やノマドといった本当に新しい考え方を見出しています。

現時点ではこの人たちはクレイジーな人たちと呼びましょう。 それはこの人たち以外のスーパードメスティック、グローバルな人たちにとっては、考えがほんとにぶっ飛んでるからです。でも、実はぶっとんでるのではなく、考えている時間軸と対象が違うだけ。 グローバル化や社会の変革をもっと大きな視点で考え、これからの社会がどうなるかを提唱し、考え方をかえることで今の問題を解決しようとしています。
これまでの時代もこういう人たちはいたはずです。ただ、今の時代が面白いのはブログやツイッターで情報発信が容易にでき、それに賛同する人たちが増え、コミュニティー化、クラスター化して、大きくなる可能性があるということです。

私はこの3パターンが今あると感じています。実はクレイジーな人たちは、イノベーターでもあります。ここの人たちは本当に変な人、口先だけ、ノマドやら露出やらで騒いでいるだけの人もいるかもしれません。 だけど、こういう人が増えると面白い社会になると思っています。そして、このようなクレイジーなことを先進国である日本は考える必要があると思っています。  理由はやはり、日本ならではだから。

少子高齢化、社会保障の問題、国の借金と課題が山積みの日本。何をやるべきかはみんなわかっているけど、対応ができない。 そのときに、どのような解決策をしめすか?何をからどうする、 What から How の議論が必要です。 年金、少子高齢化、と解決するべき、「何を」はやっぱりみんなわかってる、だけどできない。だって、どうやって、のHowかわからないから。このHow の議論の時に、これまでにない発想、イノベーティブな考えが必要になります。 それは本当にこのクレイジーな人たちの言うひょっとしたら見当違いのことから始まるかもしれない。 色んな本にもイノベーションは全然関係ない末端から起きるとも言われていますし、社会が変わるってそういうことだと私は思いはじめています。

企業でも最近は口すっぱくイノベーション、イノベーションと言う。モノづくりの現場でもそうです。だけど、その日本のモノ作りも曲がり角。パナソニックは赤字7000億円、エルピーダは倒産です。モノがないから松下幸之助さんは蛇口から水がでるようにと、モノを作りました。 みんなが豊かになって、家事、洗濯、娯楽のために色んなモノが生み出されました。モノが溢れて豊かに暮らせるはずが、仕事は相変わらず忙しく、若者に仕事はない。何か豊かさは感じられない日本。 そして、毎年の自殺者は3万人です。

今ってもうモノの時代じゃない気がしています。 社会が豊かになって、モノは溢れています。その先にどういう社会があるのか?今を見ればクレイジーな人たちはほんとにクレイジー。グローバルな人たちが本当は王道かもしれません。 だけど、長いスパンでみたら、彼らが言うことが少しずつ形になっていく気がします。 外れるものもあるだろうけど。だって、20年前にインターネットはないし、日本はまだ世界のNo.2だったのです。でも、 時代は変わっている。 インターネットの普及、グローバル化、SNSで人々はつながる。今本当に転換点だと思います。 仕事のない若者はネットで議論すればいい。 ニートになって、ネットに書き続ければいい。いつの時代も ワカモノ、ヨソモノ、バカモノしか、社会は変えられないのですから。

働かなくていいじゃん。失敗していいじゃん。 社会が豊かになったのだから。 その先の社会に何があるのか? これまでと違う社会通念、考え方はやっぱり日本から生まれてもいいのじゃないかな? 酒井さんがパブリックマンをはじめたように。 私はそう思いました。もうモノじゃないんですよね。

その未来の話をもっと真剣にする必要が、今、課題先進国にすむ日本人にはあると思っています。未来はウェブにある。私は酒井さんの熱い思いをきいて、新しい社会のヒントは日本のウェブにある。私はそう思っています。

補足

私は先ほどのグローバルな人たちだと思います。正確にはそういう人「でした」。これまで働かないニートやフリーターが嫌いでした。働いてナンボ、伸びている国で稼いで、競争に勝ってこそナンボ。そんな人でした。

ただ、このグローバルなやり方って、格差が生まれ、勝者、敗者がはっきりするゼロサムゲーム。競争の世界が行き着く先はやっぱり戦争なのかと最近思ってます。自分はグローバル化で勝者になれればいい。でも、その時にそれ以外の人、特にお年寄りや地方、後進国のアフリカに明るい未来はないんです。競争は行き着くところ一人占めの世界。その先に明るい未来はなくて、これからはやっぱり共有のシェアの世界が必要なのです。

そう感じ始めると、クレイジーな人たちは、みんながよい方向やこれまでと違う価値観、考え方、これまでとは違う社会の在り方を提示していることに気づき始めました。グローバルなやり方、企業のグローバル化は分かりやすいし、説明しやすい。だけどもう違う気がします。

これまでの常識にとらわれてると確かにクレイジーな人達はクレイジーなのだけど、これまでのやり方はやっぱりもう変えていくべきだと思う。その行き着く先は格差と戦争しかないのだから。そして、地球は一つしかない。前の記事で書いたけど、人口は90億人、地球の資源は枯渇する。グローバルでシェアしていくしか、人類に未来はないんですよね。 そんなこともあって、今回の記事は書きました。そして、実は書いてて何を言いたいか私もよくわからない(笑

もし質問ある方は話をしましょう。自分自身も話しながらまとめる必要があると思ってます。こんな話こそ、大真面目にしましょうよ! こんな話は課題先進国、の日本、変えていくしかない日本でしかできないことでしょうからね!
分かりづらいかもしれませんが、時間軸と新しい社会通念。そこが一番言いたいことです)

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これからの30年を考える7つのメガトレンド

2012年は自分の中で、これからの30年を生きる最初の年としています。

尊敬する中島明さんも新年のブログでそのようなことを書かれていたので、ここで一度30年後の世界がどのようになるのかまとめてみたい。

これから30年の7つのメガトレンド

1.加速する人口増加-2050年に人口90億人に-
2.枯渇する自然資源 -現在の生活スタイルを続けるには地球2個分の資源が必要-
3.高齢化する社会
4.リアルとネットの融合 -不可欠なインターネット-
5.個人、市民、NPOの台頭 –Power to the people, power of the crowd-
6.変わる組織 ピラミッドからネットワーク型へ
7.Happyが中心の産業の進化 –マーケットの成熟とサービスの進化-

7つのメガトレンドとして、最初の3つは信頼できるソースの予測を元に、後の4つは書籍や自分の経験からまとめていきます。最初の3つは基本的でつまらないかもしれないので、その場合は後半の4つをどうぞご覧ください。

1.加速する人口増加 2050年に人口90億人に、影響力を増す中国、インド、アフリカ

 

これからの世界を語る時に、一番大事なポイントが人口の増加です。国連がまとめた資料によると、世界の人口は2011年10月31日に70億人になり、2050年には90億人になると予測されています。 この情報は世界各国の政策、大企業の経営予測に反映されている、現段階でこれからを予測するのに重要かつ最も信頼できる情報なので、まずこのポイントは覚えておいてください。図は国連のHPより

図でも分かるとおり、産業革命以降爆発的な人口の増加が続いています。今後、特に人口が増える地域は、アジア(特に中国、インド)、アフリカ地域です。

 人口が増えるとGDPは増える傾向にあるので、人口増加と比例して世界の中で中国、インド、アフリカの影響力が大きくなり、人口が減少していく先進国の影響が相対的に小さくなることは容易に予測できます。GDPの将来予測にはさまざまなものがあるのですが、信頼されるソースで最近のものがなかったのでこの辺でとめておきましょう。

国連は人口増加についての問題で7つあげていますが、日本人にとって世界人口が増えることでの特に重要な問題は、

1.地球環境の保護、資源の枯渇
2.高齢化の社会的な影響
3.都市化

があると考えています。

 1,2についてはこれが環境問題、社会問題になるので次のトレンドとして書いていきます。3の都市化については以前のブログで一部書いているのではそちらを参照下さい。

 人口増の問題やそれに対する解決策、新しい産業の可能性はさまざまなものがあります。人口増はこれからの世界を考える基本となるので、興味ある方は World Population prospects:The 2010 revision,日本語で概要のまとまったこちらの世界人口白書がおすすめです。

2.枯渇する自然資源 -2050年 現在の生活スタイルを続けるには地球2個分の資源が必要-

人口増加により増える食料、水、エネルギーの消費とこれまでの経済発展を優先した自然破壊は地球に大きな負担をもたらしています。

WWFのLiving Planet report 2010では、2050年までに人々が今の生活を続けた場合、地球2個分の自然資源が必要になるといわれています。当たり前ですが、地球は1つしかありません。それが2つ分必要になるほど、人口増加とこれまでの環境破壊は大きな影響であり、解決しないと世界中で資源、特に食料、水、エネルギーが枯渇します。食糧問題、水問題、エネルギー問題が声高にさけばれるのには、こういった背景があるのです。

簡単に関係するデータをまとめて紹介します

・2050年 現在の生活スタイルを続けるには地球2個分の資源が必要 WWF report

・人間が直接利用できる水は地球上の水の1%にも満たない UNESCO World Water Assessment Programme (WWAP)

・2035年までにエネルギーの需要は今よりも33%伸びる   IAE  World Energy Outlook 2011

IAEのレポートには福島原発の世界のエネルギー産業への影響も書いてあるので、気になる方はぜひどうぞ。

3.高齢化する社会

少子高齢化といわれ続ける日本。 この現象が今後世界中で起こり始めます。 特に顕著なのが先進国です。下記のグラフをご覧ください。

1950,2010,2050年における全人口のうち65歳以上が占める割合を示したグラフです。2010年から2050年の間に急速に65歳以上の方が右肩上がりで増えているのがわかります。

日本では3人に一人、先進国は4人に一人、世界では6人に一人が65歳以上になります。

この問題は日本では以前から言われてきた

1.社会保障費の増加.
2.世代間格差
3.労働人口減少、人口減少

 が世界的に問題になります。 特に先進国ではこれらを政策的にどう対応するかが焦点となります。

2050年をみると日本以上に緊急なのが、韓国、中国です。下記のグラフをみてください。

韓国は2050年までに急激なカーブで高齢化社会へ突入。 中国は2025年に人口14億人をピークとし、2050年に13億人にと少子高齢化社会へと変わります。中国の4人に1人が65歳以上なので、3億人以上の高齢者がいる社会となります。

この急速な高齢化は先ほどあげた3つが重くのしかかってきます。その時に真っ先に高齢化社会になっている日本がどのような解決を示すのか? 近隣の韓国、中国の影響を与えるかがポイントになってきます。

人口減少に関しては移民の話もよく言われます。アジアの経済大国、日、韓、中が移民政策をとった場合に間違いなく社会構造、アジアの文化が変わります。 高齢化とあわせてこのあたりもグローバルな視点で見ておく必要があると感じています。なにせ先進国は人口減少、途上国は人口増加という真逆のトレンドですので。

4.リアルとネットの融合 -不可欠なインターネット-

 ここでは少しテクノロジーの話を。電気自動車、クリーンエネルギーなど新しいテクノロジーが生まれていますが、必ずこれから30年間で重要になるのがインターネットです。
私はインターネットコンサルでもないし、それほど詳しいわけではありませんが、これからも世の中に最も影響を与えるものがインターネットです。ネットとリアルの壁が無くなり、より生活・社会に重要になってきます。

ここではツールやfacebookが。。といった話はしませんが、大きな視点でインターネットを見てみましょう。

インターネットの特徴

  1. Openであり、誰もが参加ができる
  2. フラットかつスピードが速い
  3. 一つの巨大なプラットフォームに世界中から参加できる(距離の壁を越える)

この三つの特徴が何をもたらすのかというと、

  1. 世界中の人がつながり、問題解決のコラボレーションを促進する
  2. 階層がなくなり、事業や社会変化のスピードを上げる
  3. 人種、年齢、性別を超えて、実力のある人が富を手に入れることができる。(反面、Super competition を引き起こす)

このようなことがリアルな世界でも起こりうると考えています。今の携帯のアプリ、ネットサービスをみればわかりますが、最初から世界をマーケットにローンチしています。これらのサービスは基本パソコンでコードとデザインができれば誰でも参入できます。参入障壁がとてつもなく低く、年齢、地域、性別を問わず誰にでもチャンスがある代わりに、世界中の人との競争をする必要があります。

リアルに影響を及ぼすといった意味でそれをよく表しているのがWikipediaやLinuxなどのプロジェクト、大きなくくりでいう Web 2.0の概念です。

私が言いたいのは、2000年ごろから始まったこのWeb 2.0の概念がリアル世界に影響をもたらすのがこれからの30年です。ユーザーの参加、信頼、分散、ロングテールといった、このWeb 2.0の概念がいよいよ現実の世界に影響を及ぼし世界を変えていきます。そしてWebとリアルの境界線はほとんどなくなってきていると感じています。

その実例を以降で紹介しましょう

5.個人、市民、NPOの台頭 –Power to the people, power of the crowd-

さきほど書いたWeb2.0の概念が顕著に現れるのが、個人の台頭です

インターネットの登場により、

  • コラボレーションが容易になったこと
  • 知識量が増えたこと
  • 情報発信ができるようになったこと
  • 変化の速度が速まったこと

 が影響を及ぼしています。

それこそWikipediaのような群集の力をかりてつくる辞書や、Readyfor などのソーシャルファンディングに代表されるように、これまで一部の人の力が社会に大きな影響をあたえていた構造が、たくさんの人の小さな力があつまって大きな影響力を持つようになっています。

特に市民、その市民活動の一つのNPOが今後影響を持つようになります。行政、企業、NPOといったこれまでバラバラに活動していたものが、今後はより密接に連携して問題解決を図ります。

実は先日、これを体感したことがありました。 世界銀行のセミナーで助けあいジャパンの石川さんがプレゼンをされ、そのQ&Aセッションで各国の大使館のPR担当、日本の外務省の方が積極的に情報発信について質問されていました。 特に英語での発信については外務省、内閣府の方がアドバイスを求められていました。

その時感じたのが、「国がNPOにアドバイスを求める」。 協働が始まっていることを実感しました。これまでは国の方針、やり方に従っておけばよかった。トップや「中央」と呼ばれるものが全てを支配し、周りは従うだけ。 でも今はNPOや市民団体に国や公の機関がアドバイスを求める時代なのです。協働が進む時代なのです。それだけ変化が激しい時代なのです。

その様子はこちらのUSTでみれますので、ぜひ見てください。 すごい時代だと実感しますよ。

 

6.変わる組織 ピラミッド型からネットワーク型へ

先ほどの市民の台頭とあわせておきるのが、組織のあり方が変わってきます。ゲイリーハメルの経営の未来の言葉を借りると、「未来は容赦しない」のです。

20世紀を代表するGMが倒産し、googleなどの若い企業が伸びている理由はこの組織運営にあるといわれています。

現在の組織の特徴

  • ピラミッド型
  • 階層により権限の序列が築かれている
  • 一人一人の仕事の範囲が定義され、目標が明確化されている
  • 縦のコミュニケーション:戦略、伝達はトップからボトムへ
  • トップの判断で全てが決まる
  • 規律、ルールが整い、製品やサービスの品質は均一化する

このピラミッド型組織が今変わりつつあるのです。

既にグーグルやゴアテックスなどの有名企業、またLinuxなどのオープンソースのプロジェクトではこれとは違う組織体形をとりつつある。もちろん、私が関わっているプロジェクトもそうありつつあると感じます。

これからの組織はこのピラミッドではない。格子型、ネットワーク型ともいわれる新しい形です。

ネットワーク型の組織が生まれる最大の理由は、「変化のスピードが早い」からという一言につきます。変化はいつの時代も常にあるのですが、その変化のスピードが早いということがここ10-20年の大きな変化なのです。 そこにネットによる情報過多が恒常化し、下記のようなことが起こっています。

  1. スピード化によりトップの情報収集、意思決定の遅れが全体へのインパクトが大きく、中央集権型では対応できなくなってきている
  2. 情報が多いため、本来乖離しているはずの経営トップと現場の知識格差が狭まる(情報格差ではなく、知識格差。今の時代MBAの知識はネットで学べる。経験は別)
  3. スピードが早く問題が複雑化することで目の前のことを淡々とこなす作業から、さまざまなことを平行して進める必要がでてくる(決められたことをやるだけでは対応できない)

この3つのことから、ネットワーク型組織では下記のように運営が行われる

ネットワーク型組織

  • 階層がフラットでリーダーはまとめやく、調整役となる。個人には専門性と自発性が求められる
  • 一人一人の仕事の範囲は幅広く、時にそれぞれが連携しながら仕事を進める
  • 情報は基本的に全体にオープン。コミュニケーションは横方向
  • 全員の投票または合議で意思決定が行われる
  • 各自の自主性が尊重され、イノベーティブなアイデアが多くでる。反面品質、クオリティーにばらつきがある

よくジャズ型の組織といわれることがありますが、ネットワーク型組織は基本は個人の自発性と専門性が重要になります

実はピラミッド型組織はフォードが車を大量生産した時代にほぼ完成したといわれています。 決められたことをやる労働者とそれを監督するマネージャー。 その当時の企業規模はだいたいが50人以下でスピードも遅い。 実は我々は100年前から同じ組織の形をしているのです。時代にマッチしないのも当たり前な気がしています。 詳細は経営の未来を見てみてください

7.Happyが中心の産業の進化 –マーケットの成熟とサービスの進化-

ハッピーな世界に! と書くと、頭おかしいんじゃないの?と言われますが、あえてまじめに書こうと思います。世界がハッピーな方向へ向かうことは実はドイツで有名なコンサルタントに聞いた話が元になります。 下記の図をご覧下さい

これはIndusrty shift と言って、産業がどのように発展し、企業がどのような方針をとるべきかを表した図です。シンプルな図ですが、これをそのとき聞いた誰もが納得した図です。

左から右に産業やお客が求めるものになっており、

原料の産業が飽和したら、製品を作り出す産業が生まれ、
製品の産業が飽和したら、サービスを作り出す産業が生まれます。
最後のサービスの産業が飽和したら、次はハッピーを生み出す産業が生まれてくる

といった内容です。 飽和としていますが、簡単にいうと競争が激化するからつぎの産業にシフトせざるをえないとお考え下さい。さまざまな企業が製品からサービス化への流れへとシフトしているのは容易にお分かりかと思います。車、ブランド品 といったモノがあまり売れなくなり、旅行やエステ、スポーツジム、電話やネット(コミュニケーション)などのサービス産業にお金はシフトしています。

そのサービスの産業が飽和、または差別化するときには、お客様にハッピーを届けるしか差別化できないと言われているのです。

今、現段階でこのハッピーの産業にいるのは、たった一社。あの、ディズニーランドを経営するディズニーだけ。ディズニーではなく、ディズニーランドというのが正しいかもしれません。ただ、最近良く聞くザッポスやリッツカールトンのように顧客を引き寄せるサービスを提供するところは実はハッピーの産業へのシフトしているとも考えられます。

よく言われるホスピタリティーとはこういうことなのかも知れません。 今はサービス産業も競争が激化しています。お客様にいかにハッピーを届けるか? どうホスピタリティーを提供するか? これって実は日本人に得意な分野です。

ハッピーという経験、おどろきが大事といわれますが、今後はそこに人はお金を使うのです。 だからこそ、企業はホスピタリティーを徹底し、社会のためにCSRも徹底していきます。 大きな視点で見ていくと、産業が成熟化し競争が激化することで、世界はハッピーな方向に進んでいると考えます。

ちなみにザッポスでは人材をY理論(人は本来よいことをするものだ)ということに基づいて運営されています。 基本、人は善意というのは、Web2.0で唱えられているユーザー参加型でも言われていることです。 こう見るとWeb2.0の概念がリアルな世界に移ってきているのがお分かりいただけるかもしれません。

最後に

MBAはもう古い。 私はある役員にそういわれたことがあります。(私の会社はMBAホルダーがいっぱいいる外資です)これからは心理学や人に関わることが重要になる。とその方はおっしゃっていました。

私は化学業界にいて、まさにマテリアルを作る産業にいるのですが、部署では製品を作り、サービスも提供する。今、みんなが口をそろえて言うのは、お客様のハッピー。そこでしか差別化がもうできません。さきほどのIndustry shift を毎日実感しますし、組織の形がネットワーク型に変わりつつあるのも感じます。

お客様にハッピーを届けるときに、一番大事なのは人です。 営業担当やコールセンターの人。この人たちの対応力が企業のコアバリューになるのです。ディズニーランドがキャストを大事にし、リッツカールトンが従業員に20万円の権限を与え、ザッポスのコールセンターの人たちが顧客と長電話できるのは、彼らの対応こそがハッピーを届ける企業のコアバリューだからです。

上に上げたトレンドで、共通するのは「人・個人」です。 人口は増え、高齢化、組織の形態は変わっていきます。世界がフラット化したからこそ、階層がなくなり最小単位である個人が台頭する時代が現れたのです。
これから30年、実は一番のビックトレンドは人・個人。

Facebookで毎日つながり、情報をシェアする。 これほどまでにも人がつながるとは、5年前では考えなかった状況です。インターネットは20年前にはなかったんですから、これから30年で社会がどうなるか、わからないですよね。

私は30年後の社会がどうなるか楽しみです。そして、その時社会を作るのはもう私たち市民の時代と思っています。

 

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P.S 今回はトレンドをポジティブに書きましたが、世界的にみたら人口増加による貧困が最も解決すべき課題というのを忘れずに書いておきます。そして、格差も広がります。 比較的豊かな先進国に住むものとして、どのように課題解決に貢献すべきか? この部分はまた別の機会に

これからの日本にコミュニティーが復活する6つのトレンド

昔はよくあったご近所付き合いや地域の集まり。いつからか人やコミュニティーとの付き合いが面倒になっていませんでしたか?それが今、さまざまな背景により、変わりつつあります。twitterやfacebookなどのネットからリアル、そこからコミュニティーへ。これからは人のつながり、コミュニティーが重要なキーワードになってきます。
その背景にある6つのトレンドをご紹介します。

 

トレンド1:都市化 –地域コミュニティーの崩壊-

『国連世界都市化予測』報告(UN World Urbanization Prospects)によれば、20世紀から世界的に都市化が進んでいます。 2005年に世界人口の49%が都市に住み、2030年までに世界人口の60%(49億人)が都市に住むように予測されています。

日本を例にすると、東京の転入率の高さは他の道府県に比べて一番高く、首都圏の転入も増えています。実は首都圏(東京、神奈川、埼玉、千葉など)は、世界でもっとも人が多い都市で、人口減少の日本であっても15年後の2025年もこの傾向は変わらないといわれています。ニューヨークはもちろん、上海、インドのデリーより東京の方が人が多いのです。下記、都市人口の年代別のグラフです。

Source: World Urbanization Prospects: The 2009 Revision 30 largest cities

都市化が進むことで、地縁のない人達が都会に増えます。都市には一定数このような人達がいるため、一定期間同じ場所に住まない人達が増え、前述の地域付き合いの難しさ、人がコロコロ変わることで誰が住んでいるか分からない状態になります。

人付き合いがないため、話す人がおらずうつ病が増えます。お母さん一人で子育てをし、精神的にも負担が大きい「孤育て」の問題も指摘されています。また、地方では過疎化も進んでいきます。人口減少の日本において過疎化の進む地域は「取り残される」といった状況になっています。コミュニティーは本来、職場、家庭、地域社会 の三つがありますが、この地域コミュニティーが都市化により20世紀後半から急速になくなりつつあるのです。

 

トレンド2:お一人様の増加   –コミュニティーで進む個と孤-

トレンド1では都市化、過疎化が進むことから地域のつながりが少ないことを説明しました。これに拍車をかけて孤独化を進めているのが、お一人様の増加です。

平成22年国勢調査の結果からみると、日本の約3/1の家庭(世帯数)が一人暮らしです。下の図からも分かる通り、昔ながらの大家族は年々減っていき、左の一人暮らし、二人暮らしの割合が多くなっています。(統計局HPより抜粋)

一人暮らしが多いのは、若者の晩婚化によつ未婚率の上昇、そして高齢化で一人暮らしの老人が増えたのが原因です。家族が近くにいないため、この人達のコミュニティーとしては職場、家庭、地域の中で、職場と地域しかありません。

若者の場合は会社というコミュニティーは不景気、リストラ、成果主義の影響で個人主義が進み、コミュニティーとしての場として機能していません。 仕事が忙しく、時間がないといった地方から出てきた若者は、休日に遊ぶ友達がいない。 都会にいる人でも社会人生活も5年以上経つと、周りが結婚して遊ぶ人がいなくなる。 と言った状況になります。 地域の中でつながりもなく、職場のコミュニティーが崩壊した現代社会では、このような若者が多数いると実感します。結果として、人と会う機会が減り、男女の交流が少なくなるため晩婚化、未婚率が上昇するといった負のスパイラルに入っていきます。

そしてお年寄りの場合は、地域というコミュニティーしかなくなってしまいます。 そして、その地域というコミュニティーも崩壊しつつあるといった状況です。(お年寄りの問題はまた別の機会に書きます)

以前、友人のママさんとお話していた時に、「このような一人の人は何してると思う? みんな一人で家の中でパソコンしてるのよ」 言われたことを覚えています。その方は「孤育て」を経験され、twitterがあることで精神的にも救われたと言われていました。
彼女の言葉を借りると

昨今虐待する母親は増える一方、でもどの親もスレスレなのよ。一線超えないだけでどのママも予備軍。育児は学校で習わない、地域のおせっかいおばちゃんもいない。対話は育児本だけ。
公共の子育て支援はあるが、出かけるまでのアクションが起こせない。夜、子供を寝かしつける時、一人で頑張っている時にネットから応援のreplyがもらえるだけで本当に救われるのよ。

 

この話を聞いて、進む孤独化とネットを通じた出会いやSNSの使用率の増加も納得できました。「孤」とつながるためのインターネット。さて、その話に行く前に次のトレンドを。

 

トレンド3:危機の多発化 –意識の変化とコミュニティー-

地域コミュニティーが崩壊し、会社というコミュニティーも崩壊しつつあります。そんな中で毎年のように起きる危機が人々の意識を変化させたと考えます。
過去10年を振り返ると、2001年の世界同時多発テロにはじまり、スマトラ沖地震、ハリケーンカトリーナ、SARS,新型インフルエンザとさまざまな危機がありました。

この中でも日本人の意識を変えたのが

  1. 2008年の金融危機
  2. 今年3月11日に発生した 東日本大震災

の2つと考えています。

金融危機により、リーマンブラザーズ、GMといった大企業が倒産しました。 日本のバブル崩壊後に言われた「銀行も大企業もつぶれる時代」が世界的に起こったのです。 これまでお金や権威がすべてだったのに対し、人々がお金やモノではなく、家族やつながり、モノを買わないシンプルライフを意識始めたと言われています。

その後、日本人にとっては今年3月11日に起きた東日本大震災が転機となります。危機を前にして、国も行政も対応がほとんどできなかった。 ここでも大企業である東京電力、そして何もできない政府への不信感は高まりました。危機の際に助けてくれるのは、地域や人のつながりであることをみんなが思いだしたのです。実際、震災後の個人の心の変化は大きく、結婚願望が増えたり自治会への参加が増え始めました。

この二つの危機がきっかけで、日本人の意識が変わったと考えます。そこにtwitterやFacebookのSNS がツールとしてでてきたことで、個と孤からつながる。そしてコミュニティー化が一気に進んでいると考えています。

 

トレンド4:ソーシャルメディアの普及 –つながるツールの登場、ネットコミュニティー-

先ほども書きましたが、リアルな社会ではつながりが減り、一人の人はみんな家でパソコンをしている。これまでの3つのトレンドから、行き過ぎた「個と孤」の流れが反転します。SNSがあることでネットを通じて新しいつながりから、ゆるいコミュニティーが形成されていきます。

SNSの

  1. 興味を持つ人を場所と世代を超えて見つけられる
  2. アクセスが容易
  3. 実名、顔だし

の3つがあることで、新しい人達と気軽に交流することが可能になりました。特にtwitterの影響が大きく、twitterから顔だし、実名という人が増えたことで、ネットとリアルの壁がなくなりつつあると感じています。 私自身もそれを感じる一人です。

TwitterやFacebookで気軽にミートアップやオフ会を募集できるようになったのも大きいと思います。初対面で会った場合、メアドは交換しなくとも、twitterのフォロー、Facebookの友達申請をすることで、会った後もゆるーくつながり、それが縁で新しいつながりや活動が始まります。これがコミュニティー化、クラスター化していくわけです。

ただ、未だにtwitterやFacebookを実名でやっている人達は一部の人達です。
下記、総務省 情報通信白書より SNSの使用状況の抜粋

この総務省が発表した情報通信白書によれば、10代のSNSの使用者は71.7%、20代で63.7%,30代で48.3%、40代では33.7%と年齢によって差があります。年齢が若いほど使っているのがわかりますが10代、20代の方はmobage やGREEが多いと思われますので、実名SNSの使用率はさらに減っていくこととなります。

しかし、この情報通信白書の中でソーシャルメディアに関するまとめにはこう書いてあります。

ソーシャルメディアは、人と人の絆を深め、身近な不安・問題を解決し、人と人が支え合うために活用されている。孤立するおそれのある人が支え合いのネットワークを持つこと、国民の幅広い層を包摂することが期待されている。

 

今後、国によるソーシャルメディアへの適切な対応、デジタルデバイドへの対策が進めば、ソーシャルメディアの普及は確実に進むことが考えられます。 これまでネット=怖いもの だったイメージも変わり、実名であることのメリットが社会全体で得られるようになると思っています。

情報通信白書は興味ある方は一読をお勧めします。私はネットからリアルのコミュニティー化が進むにはこのような理由があると考えます。

 

トレンド5.スマートフォンの本格的な普及 –SNSもこれからの普及-

コミュニティーができる前に、ソーシャルメディアが普及しないとはじまらないという問題もあります。現段階でほんの一部の人しか使っていないと言われているtwitterやFacebookですが、私は今後さらに普及していき、ネットとリアルの境がなくなると考えています。 最近停滞気味のtwitterについてもです。 普及の理由は、スマートフォンです。

皆さんの周りにも、twitterやfacebookを使いこなしている人。昔からのmixiをずーっとやっている人はいらっしゃいませんか?この二つのタイプは、大体下記のような感じではないですか?

twitter、facebook派 -> スマートフォンユーザー

mixi派 ->ガラケーユーザー

全てがこうとは限りませんが、私も周りのtwitterやfacebookのアクティブユーザーの層を見ると、ほとんどがスマートフォンユーザーです。Twitterをやるためにi phone を買った人もいるくらい、twitterやfacebookはスマホがないと使いづらいものです。よく、製品のライフサイクルでキャズム超えをする、しないの理論が言われますが、ソーシャルメディアに関しては気軽にアクセスするスマートフォンの普及に合わせ、キャズムを超えて普及していくと思っています。

スマートフォンの今後の普及については下記のグラフをご覧ください。 現在の携帯契約数が約1億2千2百万台。うち、スマートフォンの契約数2010年で全体の8.3%、2011年で19.9%です。今現在でたった2割の人しかスマートフォンを持っていないのが現状です。下記のグラフの通り、これからがスマートフォンの本格普及の始まりなのです。

グラフ:スマートフォンの契約数・比率の推移・予測(2010年〜2015年)(株)MM総研しらべ

ソーシャルメディアが使いやすいスマートフォンが普及するにつれて、ソーシャルメディア自体も普及していくはずです。キャズム理論でいうなら16%を越えだした辺り、今年から来年にかけて本格的に普及しはじめます。それからネット・リアルの壁がなくなり、ゆるーいコミュニティーができはじめます。

twitterもFacebookもメディアでのプロモーションが終わった気がしていますが、実はちょっと早かった。スマホが普及していく今からがソーシャルメディア普及の本番だと思っています。スマホの本格普及に合わせて、メディアでももう一度twitterやFacebookの特集や地域での勉強会があるといいかもしれませんね。

トレンド6.自動車のハイブリット化、電気化(EV化)–インターネットで車も人も-

さて、人々がつながるのはスマホからだけではありません。 今後車がHV化、EV化するにあたり、車から携帯各社の3G回線を使いインターネットにつながるようになります。このことがきっかけでネット -> リアルな流れは止まらなくなります。

一つ事例をご紹介しましょう。

プリウスがつぶやきでユーザーと会話する。トヨタとセールスフォースが提携

これはトヨタとセールスフォースが提携した時の写真と記事です。車がネットにつながり、twitterやfacebookを使って車とドライバー、ディーラーが会話するようになります。これをトヨタがSases force と共に進めようとしているのです。ここにfoursquare のような位置情報のサービスが付いたらどうでしょう? 車に乗りながら、リアルタイムで他の人とコミュニケーションをし、位置情報でお得なクーポンを得る。 トヨタは新しいドライブの形、人と車の新しい関係をソーシャルメディアを使って提供し始めるのです。

ソーシャルメディアの普及には、デジタルデバイドの問題もあります。しかし、トヨタはソーシャルメディアを車の世界にも持ってきます。国内に4,000ヵ所以上あるトヨタディーラーで、twitterやfacebookの勉強会が開かれてもおかしくないはずです。それがお客様の囲い込みにつながり、サービス向上につながれば必ずやるはずです。(注:トヨタが始めるSNSはトヨタフレンド。twitter,Facebookとも連携可能なものです)

もう、ソーシャルメディアは携帯だけの話ではなく、今後こういったサービスは様々なところで始まっていきます。

Twitterやfacebookはみんな使っていない。 と思っている方、 間違いなく今からスマホもソーシャルメディアも本格普及し、世の中変わります。 ネットからリアル。リアルからネットで人がつながりあって、地域、社会のさまざまなコミュニティーも復活していくと私は思っています。

 

まとめ

以前、岩手でワークショップした時に聞いた、「モノはそこらじゅうにある。だけど、つながりがない」という言葉がきっかけで、今回の記事をまとめてみました。
田舎は過疎化が進み、都会は隣の人の顔が見えない。会社、家庭のコミュニティーがなくなったときに、話しをする人がいない。 結果、うつ病や自殺が増えるといった社会の状況ではないでしょうか。
上にも書いたとおりそこにネットがあるだけで、状況は好転してくると思っています。特にソーシャルな時代になり、場所、年齢、性別を超えてつながることができるツールとなったことで、社会への恩恵がたくさんあります。
ただし、そうなるためにも下記の3つの重要な点があります。
  1. デジタルデバイドの解消 (特にお年寄りの方)
  2. ソーシャルメディアの勉強会やトレーニング
  3. つなぐ人々の増加とリーダーシップ

1と2は分かりやすいと思います。 3が一番重要ですので説明させてください。 今後は世代をつなぐ人、ネットとリアルをつなぐ人、ジェンダー(男性と女性)をつなぐ人、地域をつなぐ人が重要になり、現在の社会問題を解決していくと思います。デジタルデバイドも、晩婚化も、つなぐ人達が必要なんです。場を盛り上げて、みんなに参加してもらう人達、両者の気持ちが分かって、分かりやすい言葉で説明できる人達がつなぐ人々となります。おそらく、仕事の場でもこのような人が重要になってきます。 そして、このつなぐ人たちのリーダーシップ、ファシリテーションスキルが社会の中でより重要になってきます。

日本が変わるためにはみんな何をすべきかは分かっています。重要なのはどうやるかなんです。このつなぐ人に関しては、ボリュームが多いので次回以降しっかり書いていきたいと思います。

これからの日本にコミュニティーが復活する6つのトレンド、いかがだったでしょうか?
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これからの社会トレンドを7つのCでまとめてみた

このブログでは「これから」のネットとコミュニティーの情報発信を目指しているのですが、Cで始まることばでこれまでの社会、これからの社会を表せることに気づきました。

これからの社会とこれからの社会のC。そしてそこから見える大事な4つのS。
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