月別: 2013年 3月月

アメリカのトップブロガーに「東北」で学んだこと

先日、アメリカのトップブロガーと東北の視察ツアーに行ってきました。

詳細はこちらのリリースを見てほしいのですが、一緒に回ったのは Cali Lewis, John Pozadzides,ゆかり Peerless,松村太郎さんです。

 

今回はこのツアーの話、そこで学んだこと、感じたことを書いて行きます。すこし話もブレるし飛ぶかもしれません。今回は素直な気持ちを書いて行きますのでよろしければ最後までお付き合いください。見やすいように写真を入れています。 忙しいかたは、「最後に」だけでもぜひ。

 

ツアーの背景-一年前-

John、Cali、ゆかりさんに会うのは一年ぶりでした。
ゆかりさんとは縁があって助けあいジャパンでご一緒。ソーシャルメディアでつながったけど、ゆかりさんはカナダ在住。そんなゆかりさんが1年前にJohn,Caliと一緒ににソーシャルメディアのキャンペーンで来日したところから話は始まります。

一年前、ゆかりさんが東京に来ていたのでホテルの朝食に呼んでくれました。 二人で話をしていたら、偶然JohnとCaliも朝食に来て、東北の話をさせてもらいました。

JohnとCaliはアメリカで有名なブロガー、二人でやっているGeek beat TVというのが有名。ソーシャルメディア、IT系で有名な人でソーシャルメディアのフォロワーは300万人。動画は毎回30万人がみるくらいの人たち。

 

その日、実はJohnとCaliは忙しくて会えないはずだったのです。ですが、運良く朝食の時に少しだけ話ができた。話したのは多分30分くらい。東北の話だったので、思いが先にきて英語がうまくはなせなかったのは覚えている。
だけど、JohnもCaliも東北に興味を持ってくれました。その時はさすがに時間がなくて、東北にはいけなかった。なので、あいさつ程度に話しただけ。

その時、撮った写真がこれ。ホテルのレストランでの一枚。

会えると思っていなかったJohnとCali。 日本のために何かしたいと言ってくれた二人。そして、不思議な縁を運んでくれたゆかりさん。まさかこの写真から今回の話が始まるとは誰も思っていなかった。今振返るとすごく感慨深い写真です。

 

ツアーの実施と徳本さん

 

そんな出会いから一年。今年の2月の半ばにいつも仲良くしていただいている、ソーシャルおじさんこと徳本昌広さんからメッセージが。

「JohnとCaliがゆかりさんと一緒に来日。東北に行く企画を練っています。至急打ち合わせしましょう」

 

そんなメッセージをもらい、今回のツアーの企画が進みました。

今回の東北ツアーは助けあいジャパンとアールシステムさんの合同企画。 アールシステムさんに助けあいをご紹介いただき、二社の間に入って調整していただいたのが徳本さんでした。徳本さんとはプライベートでのお付き合いでしたが、お互いきちんと仕事をするのは初めて。縁がつながって、一緒に仕事ができる。それが本当に嬉しかった。
(写真はその打ち合わせの時の写真)

 

東北ツアーは宮城県の沿岸部を回ってそれを英語で発信するツアーです。写真や動画を撮り、ソーシャルメディアで発信。それをまとめてJohnとCaliは自分たちの番組での配信用の取材をし、スペシャル番組を作るロケも兼ねていました。

 

今回、ツアーで周った場所は

  1. 気仙沼:第十八共徳丸 →復興屋台村
  2. 南三陸町:防災庁舎→さんさん商店街
  3. 大川小学校
  4. 女川
  5. 牡鹿半島
  6. 石巻 ヤフー復興ベースにて取材、Ustream配信

せっかくなので写真とともに簡単に振返りを

 

気仙沼

朝一番に一関をでて気仙沼へ向かう。今回のツアーでは私以外の全員が被災地は初めて。途中で色んな説明をしながら、沿岸部へ。

気仙沼ではまず第十八共徳丸を見学。 メンバー全員が被災と津波の影響を肌で感じてもらえました。JohnとCaliはここで写真や動画を取り始めます。

私がバスの中でした説明を元に、自分の気持ち、現地の状況を的確に動画に撮影する二人。さすがです。場所の選定、話す内容、表情、カメラの使い方、全てにおいてプロフェッショナルにこなす。

やっぱ、すげーはこの二人。 そんなことをいきなり見せつけられました。

その後、気仙沼復興屋台村にて取材。

屋台村で大漁丸という魚料理を出している菊池幸江さんに気仙沼の今、被災した当日のことを話してもらいました。Caliは英語、幸江さんは日本語。 通訳にはtel tell というアプリを使います。

このtel tellですがiphone, ipadのfacetimeを使って、電話をすると本物の通訳の人が電話の先に登場します。ポータブル通訳とでも言った方がいいのか、とにかくすごいです。電話の中に通訳の人がいるんだもん。 そのあたりはぜひtel tellのHPをやこちらの動画

YouTube Preview Image

 

 

私はこの大漁丸の幸江さんとは仲良くさせてもらっています。先日も鎌倉でお会いしてきたし。でも、はじめて被災した時の話、店を始めた理由、色んなことを聞かせてもらいました。

 

一つ残念だった話があります。実は復興横町は今年の11月までだということ。店をだすのは2年の契約で、その後は横町は町の復興計画によって無くなるそうです。気仙沼の復興横町がなくなる。 正直にショックだった。

横町の時間が意外とかかったので、予定していた魚市場は行けず。その後、南三陸町に向かいました。

 

南三陸町

気仙沼から車を走らせ南三陸町へ。途中から被害が目に見えてわかります。バスの中でみんなが写真や動画を取り始めました。そして、防災庁舎前へ。

いつきてもぼくはここでは胸が苦しい。だけどやっぱり見てもらいたい場所です。

ここではぜひゆかりさんの動画を見てほしい。途中、ゆかりさんは涙が止まらない。やっぱりカナダに住んでても、同じ日本人。 やっぱり想いが溢れる、ここでみんなが感じたのはゆかりさんの動画に一番表れていると思います。ぜひ。

 

YouTube Preview Image

 

 

その後、近くのさんさん商店街へ。みんなで海鮮丼や天丼をいただきます。

せっかくなので、ぼくがここにきたら必ず買うかまぼこコロッケとタコ、マグロをみんなで食べました。いやー、やっぱり東北の海産物は美味しい!

 

 

大川小学校—女川—牡鹿半島

 

さて、ここからは急ぎ足。まずは大川小学校に向かう。バスの中で7割近くの小学生が無くなったことを説明。着いてみんなでお参りをしました。そして、ここから50分かけて女川へ。女川では横転したビルの前でジョンが撮影。 改めてビルを目の前にすると、ずっとカメラを回していました。

 

 

そこから牡鹿半島にいくと、イギリスから支援に入っているCarolineさんに会いに。彼女、ずっとこの大原浜で支援活動を続け、今は住民の方とも仲良し。行った時にはこんな素敵な塗装を施していました。( So cute!でした)

時間が押してたので少ししか話せなかったけど、バスは最終目的地のヤフー石巻復興ベースへ。

 

 ヤフー石巻復興ベース

 

ヤフーさんが東日本大震災の復興支援事業に取り組む拠点、ヤフー石巻復興ベース。昨年の7月にオープンし、そこから何度かお邪魔させてもらっていました。

今回のツアーの最後は、ここでヤフーさんの取り組みを世界に発信すること。復興支援室長の須永さんにインタビュー、 JohnとCaliの東北ツアーの感想をUstreamで配信させていただきました。

 

予想以上にインタビューが盛り上がり、ヤフーの社員さん全員がUstreamにも出演いただきました。 みなさま、本当にありがとうございました。

詳細は下記のUstream をぜひ。 18分ごろからがインタビューです。

Video streaming by Ustream
心に残ったJohnの感想を紹介したい。

 

すごいチャレンジだ。東北を回って予想以上に驚いた。普通、他の国でこんな被害があったら、「もういいや」と言って人は住むのを辞める。普通は諦める。


でも日本のやり方は違う。
日本人の精神は、もっかいやろう。前に戻そう。前よりもっと良くしよう。
私は被害に驚いたのではなく、日本人が震災にいかに立ち向かっているか。震災ではなく、震災への対応に最も驚いた。すごいチャレンジだ、そして、みんな諦めていない。
さすがは、日本人だと思ったよ。

 

そんな言葉をUstreamで熱く語ってくれている。正直に聞いた瞬間に嬉しくなって、泣きそうになった。よかったら40分ごろをみてほしい。
そんなこんなで一日のバスツアーは終了。仙台にて解散となった。

 

After the tour

ツアーの後、みんなで牛タンを食べに行った。ツアーの感想、復興の話、ソーシャルメディアの話、これからのテクノロジーの話、いろんなことを話ができた。

 

JohnとCaliは自分たちの動画チャンネルとソーシャルメディアが専門。

12人の社員を雇用し、それ以外にも50名ものメンバーが関わっているし、その会社を二人で経営している。ブロガー、ソーシャルメディアの活用としてはトップクラス。そんな二人から直接話が聞けたのは刺激的だった。ぼくは光栄にも松村太郎さんの隣に座らせていただき、アメリカの最新トレンドも聞けた。

John、Cali、松村さんの話の中ではDisruptive(破壊的)とか、traditional (これまでのもの)って単語がいっぱいでていた。アメリカでの破壊的イノベーションを目の当たりにしているし、これまでのやり方の企業が苦労しているのを知っているからだろう。彼らはやはり未来を見ていた。

社会がテクノロジーで変わっている最先端を体験している二人。
世界はもっとフラットに。人々はつながり、ソーシャルメディアがあることでもっともっと民主的になっていく。 いまはソーシャルメディアは特殊だと言われているけど、そんなのは5年後には当たり前の話で社会が変わっていく。ネットとリアルもない、社会がどんどん変わっていく。そして、個人が中心の世界になっていく。

そんな話ができた。

 

ボクが一番思ったのは、JohnとCaliは未来を信じている。ということ。

ソーシャルメディアの可能性を本気で信じているし、これからのテクノロジー、特に3Dプリンターやメディアの融合を本気で信じている。そして、その最先端で結果を出しながら進んでいる。

未来を信じる。 未来を自分たちで切り拓く。それが印象的な夜だった。

 

トップブロガーに「東北で」学んだことは?

 

前説が長くなりましたが、タイトルに戻ろう。東北のツアーを通じて、ボクが彼らに学んだのは下記のこと

1:徹底したプロフェッショナリズム
被災の風景を見て感情的になっても、カメラを向けると一瞬で顔が変わる。持っているカメラや機材は最小限。でも、それですごい動画やインタビューをあっという間にとってしまう。この人たちプロだなって誰もが思った。

 

2:いつもポジティブ
長旅で疲れているはずなのに、移動中もずっとジョークを言ったり、笑顔を絶やさない。Johnはいつも人を楽しませようとするし、Caliは常に笑顔を絶やさない。 さすがだと思った

 

3:感謝を忘れない
バスの中でみんなにお菓子を配ったり、撮影で遅くなったヤフーさんではきちんと全員にお礼を一人一人に伝えていた。 Caliが唯一覚えている日本語は「ありがとう」。そこにも彼女らしさが表れている。感謝をきちんと伝える。しかも二人ともとびっきりの笑顔で。

 

4:未来を信じる
先ほども書いたが、ソーシャルメディアは当たり前になるし、新しいテクノロジーから社会が変わると信じて活動している。少しも疑ってない。過去のやり方に捉われていないし、常に未来を見て活動している

5:助けたい人は世界中にいっぱいいる
JohnとCaliのように東北のために何かしたい人はたくさんいる。一緒に行った徳本さんも東北は初めて。何かやりたいけど、やり方がわからない。そんな人がまだまだたくさんいます。 もっとわかりやすく発信したり、関わり方を提示する必要があると思うのです。
あと、Johnからはアメリカから寄付集めしなさい。とのアドバイス。手伝ってくれるようで、ありがたいことです。

 

最後に

今回のツアー、プレスリリースも多くのところに取り上げていただき、みんなからもすごく評判がよかった。「助けあいジャパンっぽいね」 とか、「野田くんっぽいね」ってフィードバックが多かったのです。ありがたいことです。

多分、ブロガーとかソーシャルとかリアルタイムでの発信とか英語とか海外とかだと思っていたけど、よくよく聞くと「壁を超えてつながる」、「出来ることで協力する」ってことが良かったみたい。

壁を超える、人とつながる、できることで協力しあう。
これが助けあうということ。だから、助けあいジャパンっぽかったんでしょうね。

 

被災から2年。ガレキも片付きつつあり、ここから東北の未来を作って行くフェーズです。

もっと助けあって、もっと未来を信じて。

そんな活動を続けて行きたいと思っています。たった一日彼らと一緒にいただけですが、たくさんのことを学び、自分自身も変わりました。 このツアー実現できてよかったです。

最後の写真は去年と今年の集合写真。

去年

今年

同じ配置で撮ってみました。また、来年も同じ配置で写真を撮ると思う(笑

毎年も写真取ろうね! と言ってくれた、John, Cali, Yukariさん。そして調整いただいた徳本さん、本当にありがとうございました。超勉強になりましたー!

長い文書、お読みいただきありがとうございました。
さて、復興もこっからです。よろしくどうぞ! おしまい!
Special Thanks:
ゆかりPeerless/徳本昌大/ John Pozadzides/ Cali Lewis/松村太郎/菅原洋平/ /根岸浩一郎/澁谷敏/村井広宣/栗栖一郎/菊池幸江/加藤康祐/落合絵美/福原綾/ヤフー復興ベースのみなさま/Caroline Pover/ 南三陸バスの皆様/坂本恵一

おすすめ映画:「先祖になる」 

みんなに見てもらいたい映画がある。ボクは年間に相当の映画を見るけど、本当によかった映画しかブログには書かない。

今日はそんな映画のお話。しかも、ハリウッド映画が大好きなボクが、よりにもよって見たのは邦画の単館系の映画です。

 

先祖になる

その映画のタイトルは「先祖になる」 監督は池谷薫。 一言で言うと、おじいちゃんが被災した自分の家を建てるまでのドキュメンタリー。

「おはよー!今日も頑張りましょうー!」とメガホンで住民に呼びかけるところから始まる。主人公は陸前高田市気仙町荒浜地区、77歳の佐藤直志さん。このおじいちゃんの優しい性格もあってか、すごく柔らかい作品です。震災とか復興とか興味ない。 そんな人にもぜひ見てもらいたい映画です。

そして、見たら人にオススメしたくなる映画。

先日、映画を見終わったら、周りの人が「良かった。人に勧める」と口々に言っていた。映画館の待合室でほんとにみんな言ってた。
そして、ぼくも今ブログでおすすめしています。

 

生きるってなに?
人生ってなに?
仕事ってなに?
家族ってなに?
家ってなに?
先祖ってなに?

そんなことをふと考えさせられる映画です。

 

映画の冒頭のシーンは「おはよー、今日も頑張りましょう!」ってところから始まり、すぐに震災の話もでます。細かいところは言わないけど、ぼくは消防団の帽子が映ったとこから泣いてました。

泣けるし、笑える。そして、勇気をもらえます。
人間って強い。 そんな映画です。

東京は3月29日まで上映しています。 残り10日、ぜひ、映画館で見てほしい!

詳細は下記。 ぜひ、ダマされたと思って見に行ってほしい。
このおじいちゃんの覚悟、すごいよ。

 

イントロダクション (公式HPより)

 

男の名は佐藤直志。岩手県陸前高田市で農林業を営み、仲間から“親分”と慕われている。彼の家は1000年に1度の大津波で壊され、消防団員の長男は波にのまれた。生きがいを失った男に何ができるのか? 直志はひとつの決断をくだす。元の場所に家を建て直そうというのだ。自分はきこりだ。山に入って木を伐ればいい。友人から田んぼを借り、田植えもしよう。仮設住宅には何があってもいかない――。

土地に根ざし、土地に生きる人々の行く末をおもう彼の強さと優しさは、少しずつ周囲を動かし、生きることの本質を問いかけていく。忍び寄る病魔、耐えがたい腰の痛み、遅々として進まない市の復興計画……。数々の障壁を乗り越えて、77歳の彼は夢をかなえることができるのか――。

公式サイト:http://senzoninaru.com/index.html 

善の力を信じよう!

あっという間に一週間が終わった。
今週の最後は世田谷医師会の会合に参加。助けあいジャパンの監事をしていただいている松村先生のご紹介で事業報告をさせていただきました。

長く、バタバタの一週間だった。少しだけ時間を311に戻して振返りたい。
月曜日に3月11日を迎え、復興も3年目。助けあいジャパンのサイトもリニューアル

 

今回のリニューアルは助けあいジャパンで実施した調査を発表。そして、サイトももっと分かりやすくなりました。復興も3年目。風化しているように見えるけれども、まだまだ何かしたい人はたくさんいる。調査では東北のために何かしたい人は76.6%とあります。なんだか嬉しかった。

 

3月11日の当日は、東京でいつもやっている懇親会。トップの写真はその時のもの。なんと60名以上の方に参加していただきました。

東北のために何かしたい。寄付したい。事業のサポートをしたい。私にできることって何?
そんなお話を最近たくさんいただきます。今日の医師会でも、今日ミーティングした企業の方からも、そんなお話をいただきます。震災から2年たったけど何かしたい人はたくさんいる。 すごく嬉しい。

東北に行くと、その課題の大きさにどこから手をつけていいかわからなくなる。団体の運営、予算、人事、組織作り、そんなのとは全く関係なく、現地の課題に直面します。「助けあいさん、なんとかしてよ。」そうやって、目の前に困っている人がたくさんいます。
「もっと、もっとやらないといけない。」そういう風に焦っていました。
今、この一週間を振返って、 その焦りも意味が無いことに最後に気づきました。

何かしたい人はいっぱいいる。 自分の今できることも大事だけど、もっと人に頼ってもいいのだと思う。もっと、人を信じてもいいのだと思う。

下手すると東北の現地でやっていると、視点が現場目線になる。経営者としては数字ばかりに目がいってします。 現場の目線で考えると、 自分がやらなきゃ! って思うのだけど、もっと広く考えてもいいのだと思う。
もっと人を信じる、もっと善の力を信じる。 人に頼りきるわけじゃないけれど、もっと日本人の底力、助けあいの力を信じることが大事だと思うのです。

 

つながる、できることをする、壁を越える。 これが助けあうということ。
これがやっとわかった。助けあうことは基本は善の考え方。
助けあいジャパンは善の力でできているのです。

助けあいジャパンの代表としては、経営的な視点も大事。
だけど、青いようだけど、もっともっと 善の力、もっともっと人の力を信じようと思っています。本当に青いようだけど、日本に1つくらいそんな青臭い団体があってもいいと思う(笑
復興三年目を迎えた今週。 最後の仕事は監事の松村先生にご紹介いただいたお仕事。 タイトルの善の力を信じよう!って、松村先生がおっしゃっていた言葉です。

松村先生、なんだかようやく分かってきた気がしています。本当にありがとうございました。 ぼくはもっと善の力を信じて復興に貢献していきます!

写真は以前の松村先生の公演スライドより。

復興と春うららな一日

もう3月9日だ。コートもいらなくなって、暖かい日が続く東京。そんなポカポカ陽気の中、朝から鎌倉へ行ってきた。

 

「のだちゃーん、3月に鎌倉行くから来てねー!」っと電話があったのは4ヶ月前の寒い冬の日。気仙沼復興横町にある、大漁丸のおばちゃん(菊池幸江さん)からの電話だった。気仙沼に行く時は必ず寄っていたことから、菊池さんとは仲良くさせてもらっている。

そんなおばちゃんに会いに鎌倉に向かう途中に電車の中である記事が目に留まった。

福島県の被災地、浪江町の玉川さんが書かれた「浪江町における「復興」検討過程から見えること ~復興の再定義、ガバナンス、原子力災害の受け止め方~」だ。

浪江町の行政という立場から復興を書いた記事。
浪江町では助けあいジャパンでも事業で携わっており、玉川さんとは以前お会いして色んなお話を伺っていた。

記事を拝見して、私も最近感じていた構造的な問題や効率と非効率の狭間の問題などがストンとおちた。こちらの文書はぜひ読んでもらいたい。

 

本文より抜粋

「チェルノブイリやスリーマイルを踏まえれば、ここまで自治体に判断や対応が求められた事例はない。今は浪江町という一自治体が国の「支援」を受け、主体的に課題の抽出や克服策の案出、具体的な取組みにチャレンジしているが、この問題自体は「支援」ではなく、我が国全体でいかに対応していくべきか、リソースを持つものがいかに主体的に取り組んでいくかという次元ではじめて克服可能となる課題である。」

 

この記事を読んでもそうだが、最近、復興に関わって思うのが、戦後のさまざまな仕組みが機能不全になりつつあることを強く感じる。

被災したのは東北の沿岸部。これまでにない、広域的災害だからこそ、

・ 縦割り組織の弊害
・ それぞれの町、行政区ごとでの活動が多く、横をつなぐ機能がない
・ 広域的に管理する機能としての復興庁がまだ実力を発揮できていない
・ 国、県、市、町民、企業、NPO、避難者 と関係者が多様で、その中での調整が必要
・ 効率的にしようとも複雑な問題が多く、多様な意見が多いため、非効率にならざるをえない

 

今回の震災の特徴は広域的かつ複雑なこと。県を超えた活動が多いし、省庁を超えた仕組みも必要。非営利団体という組織をもっとまとめる仕組みも必要。

 

横、広域的、多様性、複雑性、といった、そういうものに初めての対応をしているのが東日本大震災の特徴なのです。

中央集権、効率主義、経済主義の、これまでのやり方では全くうまくいくはずがない。だからこそ、玉川さんの言うような、新しい仕組みを日本というレベルで作る必要があると感じています。

 

 

おっと、まじめになりすぎた! と思ったところで、電車は北鎌倉へ。
建長寺での気仙沼復興屋台に参加。

大漁丸のおばちゃんとも再会し、生わかめもいただいた。
マグロ丼、焼き牡蠣、ホルモン焼きそばと食べ過ぎたw

 

ほやボーヤは写真撮影で大人気

 

建長寺からの帰り道。春の鎌倉はステキでした。梅や桜が咲き始め、気温もちょうど良かった。

桜がきれいな春、気づいたらもう3月9日だった。
震災からもうすぐ2年、でも復興はまだまだ。
そんな中、 大漁丸のおばちゃんにも再会し、桜をみて、なんだか思うことが多いです。復興って何だろう、地域って何だろう、国の仕組みって何だろう と考えて、今は新宿の避難者をサポートする会に向かっています。

 

もうすぐ311。あっという間に2年だ。明日は岩手、明後日は福島。
ぼくの人生も大きく変わってしまった。

「1,000年に一度の震災、それに関わる仕事も1,000年に一度。」ってだれかが言ってた。今回の復興は1000年に一度の大仕事。国の仕組みはここから変わっていくだろう。そこには色んなチャレンジがある。だからこそ、まずはぼくに出来ることを頑張ろう。

そんなことを思う、春うららな土曜日です。今日、明日、時間がある人はぜひ、鎌倉の建長寺へ。 大漁丸のおばちゃんによろしくどうぞ。

 

春の鎌倉、今度はカメラをもってゆっくり見たい。
雑感なブログでしたが、ではでは

 
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