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政治家になろうと決めた理由とインターネット

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もう12時をすぎて今日は12月16日。衆議院選挙の日です。 世論調査通りにいくと今度は自民党が政権をとるだろう。最後の最後までわかりませんが、あと24時間もしたら日本の新しい姿が見える。

 

選挙の今日、ぼくはある講演をします。今、夜中の2時でまだその資料を作っている。改めて震災後を振返る機会となる今回の講演。せっかくの機会なので、震災後に自分がなぜ政治家になろうと思ったかを書いておきたい。

 

政治家になるにはどうしたらいいのか?

去年の夏にある政治家の先生に会いに行った。震災を受けていろんな経験をし、政治の道に進むか迷っていたからだ。(背景はこの記事あたりを。)
政治の基本なんてまったくわかってないぼくは、厚かましくもその政治家の先生に質問をした。

 

「政治家になるにはどうしたらいいですか?」

世間では三バン(鞄、看板、地盤)がないとダメだとか、学歴、コネ、その他モロモロがないとダメだと思っていたので、そういう答えが返ってくると思っていました。

そしたら、その政治家が言ったのは一言。

「選挙に勝て。選挙に勝てば誰でも政治家になれる」

なるほどね。 そりゃそうだと納得してしまった。
でもその選挙に勝つのが難しい。 そこでもっかい質問してみた。

「選挙に勝つにはどうしたらいいんですか?」

そしたら

「野田くん、君は本物の男になりなさい。有権者はこの候補者が本物のリーダーかどうかは見ている。本物は誰が見ても本物だから、細かいことを考えずに君が本物の男になったらそのうち政治家にはなれるだろう」

というアドバイスだった。
本物の男になれ。 本物のリーダーになれ。
その言葉を聞いた瞬間に鳥肌が立った。政治家の言葉がこんなに熱いとはそれまで思ってもいなかったからだ。その一言でぼくはこの人のような政治家になることを決めた。

 

言葉で人を動かす。 政治家とは税金の使い道を決めるとか、法律を作るとか、そういうのではなく、本来、日本のリーダーである。 地域のリーダーである。自分たちのコミュニティーをどうするのか? そのためにルールを作り、社会を変えて行かなければならない。

利害調整や変革が必要であるからこそ、

  • 説明する能力
  • お願いする能力
  • 行動を通じて変えていく能力

が必要だと思っています。リーダーとはコミュニケーション力。説明する力、お願いする力、アクションする力。そしてそれを実現するための仕組みを作る人。
本来はそんな人がリーダーとして政治に関わるべき。
そんな理想論言うなよ。 と言われそうだが、本来政治や選挙とはそういうものだ。地域のことを思い、最後の最後に責任を取るリーダーをみんなで選ぶ。 これが民主主義だし、リーダーは責任をとって地域のために働くから税金が給料で支払われている。それを選ぶのは市民。 仕組みはきちんとしている。

 

じゃーなんで政治がそうなっていないのか? 何で未だに若い人も少ないし、変わって行かないのか?

ぼくもずっと考えたんだが、答えが1つ見つかった。

それは、政治に競争がないから。もっというと、政治家の間に本当の競争が起こっていないから今の状態がある。

 

参入障壁が高い政治家の世界

大きな視点でみると競争が起これば本当に良いものしか残らない。これはどれにも通じる話だ。だけど、政治家には競争が起こりくい。

もっと地域のためにつくしている人はいるし、政治家より政治家っぽい活動家はいっぱいいる。だけど、彼らは政治家にはならない。それは1つには、政治家になるのに参入障壁があまりに高いからだと思っている。

もし仮にサラリーマンが今回の選挙にでようとしたら、

・ 会社は退職

・ 選挙にでるのに300万円

・ 選挙資金に何千万円

といった犠牲や出資が必要になる。

これじゃー、あまりに失敗したときの犠牲が大きい。だから、二世議員や会社経営者とかお金や知名度、地盤がある人が依然として勝ってしまう。
マーケティング的にいうと、参入障壁があまりにも高いから新規参入が起こりにくいのが今の政治、政治家のマーケットだ。(もちろん、いい政治家の方もたくさんいます。実は政治家をしるための市民の参加が少ないのも事実だが、今回はここは分かりやすくするために省略します)

 

新規参入を増やし、競争を促せば市場が適正なものになるのが競争の原理。しかも政治はみんなの民意で動くため、市民がそれを望めばそういうものになるんです。民主主義の仕組みはちゃんとしているんです。

 

この参入障壁を小さくするためにも政治にインターネットの力は必要だと感じている。

  • 地盤がなくてもネットでお金をかけずに支持を得るような政治家
  • お金がなくても共感があって、クラウドファンディングで選挙資金を集める政治家
  • 本当に街のためにやる。それがFacebookのフィードなどで可視化されているからこそ、支持があつまる政治家

こんな枠組みに政治は変わっていくとおもう。何年かかるか分からないけれど、政治が民意を反映させる仕組みでなりたっている以上、必ずそういった政治が必要になるし、この仕組みで政治家がでてくる。

そして、考えれば考えるほどインターネットは政治とすごく相性がいいと思う。場所や時間を選ばす、相手にあわせた形でブログだろうと、メルマガだろうと、Twitterだろうとyoutubeだろうとメッセージは伝えられるんです。

政治家はリーダーである以上、どういう社会にしたいか?というビジョンを伝える必要がある。ビジョンに人々が共感して一票を入れる以上、インターネットは政治のコミュニケーションツールとしてもインフラとしても不可欠だと思う。もちろん、市民の声を聞くのには今はFacebookだってなんだってある。ソーシャルメディアで直接市民とコミュニケーションがとれるのはやっぱり大きい変化なんです。

 

何年かかるかはわからないけれど、だからボクは自ら政治をやってみようと決めた。自分で自ら実践してそれを作っていく、それくらいじゃないと社会は変わらない。そこにはインターネットとソーシャルメディアの力が必要だけど、ぼくはいま30歳、30年かけたらこんな社会とこんな政治が実現できるはず。

1年、2年で変わることはないけれど、30年あったら絶対変わるはず。そう思っています。ぼくのアプローチは政治を変えようと思ったら、政治家を変える仕組みをつくる必要があると思う。そしてそこにはインターネットが必要なんです。

 

政治とは今を変えて、未来を作るもの。未来を信じて、今日は投票に行こう。お酒を飲んだからか、そんなことを選挙の日に思っています。少々生意気なこともいってます。すいません。

書いたらまとまったので、これから講演の資料も仕上げます! 講演は14時から市ヶ谷でやるので、よかったらぜひ。 詳細はこちら

 

P.S
もちろん、政治家になるのは簡単じゃないです。ただ、一票をもらう=アクションをとってもらう とシンプルに考えると、選挙とはB to Cのマーケティングとも言えます。(もちろん、組織票もあるけど)

選挙で若い人が負けるのは、一票をもらう=アクションをとってもらうマーケティングができてないないからだと仮定して自分はブログを一時期がんばった。票=PVということで3,000 PV(3,000票は市議会レベル) 10000PV(都・県議会レベル)100,000PV(国政レベル) の記事を書いてみた。 ブログを読んでもらうのも、票をもらうのも、みんなのアクションをとってもらっているには変わりない。

 

ブログはB to Cのマーケティングそのものであり、自分のメッセージが届かない、読まれるブログも書けないような人には政治家にはなれないと思っています。政治家とはビジョンが重要であり、そのビジョンを伝える能力が必要だからです。もちろん実行力も。

今はTwitterやブログもあるのだから、共感を呼ぶにはどうするか? メッセージを届けるにはどうするか? はインターネットで練習できると思っています。少なくとも私はめちゃくちゃ勉強になった。
インターネットだけで選挙に勝てるの? それだけじゃーもちろん無理だけど、そこら辺は数年後にぼくが選挙にでたら結果がわかりますよ(笑

選挙のことばっかり書いたけど、まずは自分の選挙よりは復興支援がんばります!

  • この記事を書いた人

野田祐機

外資系企業、NPOを経て、2016年に株式会社forsistersを起業。eiffelという手紙サービスをやっています。 28歳からブログを始め、コミュニティーやこれからのトレンド、古典、英語学習などの記事を書いています。 プロフィールはこちらから http://learnbydoing.jp/aboutme/

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