野田祐機のブログです

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これからの社会 トレンド

先進国から変わる。日本人から変わる

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先日、友人の加藤たけしくん、茜さんが主催されている@cafeのUstreamに出演させていただきました。

その中で考えさせられた、今、先進国の日本人という意味について書いていきたいと思います。

 

1.@cafe とUST について

まずは加藤たけしくん、茜さんが主催されている @cafeと前回のUstの内容について。@cafeは加藤夫妻が主催されているメディアで、FacebookページやUstreamを通じて情報発信をされています。月に一度、渋谷のUstream スタジオでUstをされており、すでに5回続いています。

通常月1回のUstですが、Ustスタジオのスケジュールが抑えられたこと、参加者の都合がついたことで特別編でのUst配信となりました。Ust はこちら

Video streaming by Ustream

200名以上の方にみていただき、ストリームにも質問を多数いただきありがとうございました。togetterはこちらですね。
今回はグローバリゼーションで何が起こるのか?というテーマで、先日のブログtogetterがきっかけで出演させていただきました。田村耕太郎さん、酒井 英禎さんとご一緒させていただき、大変刺激的なお話をさせていただきました。

田村さん、酒井さん、たけしくん、茜さんありがとうございました!

2.今、先進国の日本人であるという意味、変わり始めた日本人

さて、ここから本題。USTのあと、大変興味深かったお話しを 酒井さん(@elm200さん)からお聞きしました。そして、今回はこのお話を元に書きます。

酒井さんはブログでパブリックマン宣言をされ、話題に。酒井さんってクレイジーだなーと正直おもってました(笑 ブログが面白いので私も拝見しているのですが、ちょうどその日「先進国からモノ作りが消える日」 という記事を書かれていました。

細かい説明はブログ記事を見ていただきたいのですが、ポイントは

1.新興国で製造し、同じようなビジネスをする = これまでのやり方
2.先進国ならではの解決策、やり方を考える必要があるのではないか?

という二つを直接聞けたのが面白かったです。

どういうことかと言うと、今グローバル化で工場の海外移転とかアウトソーシングが問題になっていますが、 これはもう避けられません。日経やビジネス系のメディアは 今からは新興国だ! 中国、インドだ!と声だかに行って、製造拠点を移したりしてるけど、これって今までのやり方をただ新興国でやっているだけ。 このやり方はほんとに今までと同じことを伸びてる国でやっているだけ。考え方もやり方も何も変わっていません。What が同じで、Whereの国、場所が変わっただけです。

少しわかりづらいかもしれないのですが、このこれまでと同じ、 モノを作り、コストを抑え、利益を出すというのを先進国の企業がやると、それは先行者利益で勝てるかもしれないんだけど、先進国は先進国ならではの新しいやり方をすべき。 というのが酒井さんの意見だと感じました。

多分、読んでる人はわかりづらいと思う(笑 私も書きづらいんだけれど、一番いい例が パブリックマン。これまでこんなことやろうと思った人はいないし、10年前はネットだけで生活できるなんて思わない。 だけど、先進国こそがこういう新しい試みをし、社会をどう変えていくのか? 新しい基準で社会を豊かにしていくのか? ということを本気で考えること。 それこそが今、先進国がやる意味ではないのか? と思いました。

だから、酒井さんは少しでも社会通念を変えるようにパブリックマンを始められたのかな?と。
新しい価値観こそ、先進国が進んで世界に示していく必要がある。その中には失敗するのもある。だけど、チャレンジして、その失敗を許容しながらみんなが新しいことを試していく。そして社会が少しずつ変わっていく。そう感じた。  言葉で伝えるのが難しい。 そして、私の勘違いかもしれませんが、私にはそう感じられました。

3.クレイジーな人たちと新しい社会の変化

私はUSTの最後にも言ったのですがグローバル化とローカル化はやはり平行して起こっていて、国をどうする?個人がどうする?という話しが重要になっていると思います。
USTの最後も政治の話しになったように、日本をどうする? という話しは今後避けて通れません。 なぜなら、社会がグローバル化により速いスピードで変化しており、今までどおりではうまくいかないのは目に見えているからです。

そのときに日本人として3つのタイプがあると考えます。

1.スーパードメスティックな人たち

日本人の大多数の方です。パスポートを持っていない 人たちとしましょう。(統計では約7割の日本人)英語は苦手、情報ソースは主にテレビ。地方に多いタイプですね。これらの人たちは遅かれ早かれグローバル化の影響は受けますが、変化が少しずつ起こり、感じづらいため低賃金化、仕事がなくなったりします。あとはお年寄りの方もこちら。 語弊があるかもしれませんが、わかりやすく言うと、これまでと今を生きる人たちです。

2.グローバルな人たち

メーカーなどに勤務し、いつのまにか会社が外資に買われたり、業界的にグローバル化を感じている人たち(たとえば自動車や電気、機械メーカーの人たち)これらの人たちはいま英語を勉強し、これからグローバルなビジネス環境でも大丈夫なように勉強中。TwitterもFacebookも大好き。これから就職をする学生さんの大手志望の方もこちらに入ります。 これからの1-20年に対応、企業のグローバル化に対応する人たちです。

 

3.クレイジーな人たち

この人たちは無職・変人が多いです(笑  インターネットを中心に活動、発信し、これから先の価値観を発信しています。 良い例がパブリックマンの酒井さんや露出社会の玉置さゆりさん。お二人ともお会いしたことがあり、この人たちは実は変人ではなく、グローバル化のその先にあるもの。インターネットが起こすイノベーションや変化のそのさきの社会変革を主に考えていると感じています。時間の軸はおそらく10-50年後。 今の社会問題に対して、これまでのアプローチではなく、全体を俯瞰し、評価経済論やノマドといった本当に新しい考え方を見出しています。

現時点ではこの人たちはクレイジーな人たちと呼びましょう。 それはこの人たち以外のスーパードメスティック、グローバルな人たちにとっては、考えがほんとにぶっ飛んでるからです。でも、実はぶっとんでるのではなく、考えている時間軸と対象が違うだけ。 グローバル化や社会の変革をもっと大きな視点で考え、これからの社会がどうなるかを提唱し、考え方をかえることで今の問題を解決しようとしています。
これまでの時代もこういう人たちはいたはずです。ただ、今の時代が面白いのはブログやツイッターで情報発信が容易にでき、それに賛同する人たちが増え、コミュニティー化、クラスター化して、大きくなる可能性があるということです。

私はこの3パターンが今あると感じています。実はクレイジーな人たちは、イノベーターでもあります。ここの人たちは本当に変な人、口先だけ、ノマドやら露出やらで騒いでいるだけの人もいるかもしれません。 だけど、こういう人が増えると面白い社会になると思っています。そして、このようなクレイジーなことを先進国である日本は考える必要があると思っています。  理由はやはり、日本ならではだから。

少子高齢化、社会保障の問題、国の借金と課題が山積みの日本。何をやるべきかはみんなわかっているけど、対応ができない。 そのときに、どのような解決策をしめすか?何をからどうする、 What から How の議論が必要です。 年金、少子高齢化、と解決するべき、「何を」はやっぱりみんなわかってる、だけどできない。だって、どうやって、のHowかわからないから。このHow の議論の時に、これまでにない発想、イノベーティブな考えが必要になります。 それは本当にこのクレイジーな人たちの言うひょっとしたら見当違いのことから始まるかもしれない。 色んな本にもイノベーションは全然関係ない末端から起きるとも言われていますし、社会が変わるってそういうことだと私は思いはじめています。

企業でも最近は口すっぱくイノベーション、イノベーションと言う。モノづくりの現場でもそうです。だけど、その日本のモノ作りも曲がり角。パナソニックは赤字7000億円、エルピーダは倒産です。モノがないから松下幸之助さんは蛇口から水がでるようにと、モノを作りました。 みんなが豊かになって、家事、洗濯、娯楽のために色んなモノが生み出されました。モノが溢れて豊かに暮らせるはずが、仕事は相変わらず忙しく、若者に仕事はない。何か豊かさは感じられない日本。 そして、毎年の自殺者は3万人です。

今ってもうモノの時代じゃない気がしています。 社会が豊かになって、モノは溢れています。その先にどういう社会があるのか?今を見ればクレイジーな人たちはほんとにクレイジー。グローバルな人たちが本当は王道かもしれません。 だけど、長いスパンでみたら、彼らが言うことが少しずつ形になっていく気がします。 外れるものもあるだろうけど。だって、20年前にインターネットはないし、日本はまだ世界のNo.2だったのです。でも、 時代は変わっている。 インターネットの普及、グローバル化、SNSで人々はつながる。今本当に転換点だと思います。 仕事のない若者はネットで議論すればいい。 ニートになって、ネットに書き続ければいい。いつの時代も ワカモノ、ヨソモノ、バカモノしか、社会は変えられないのですから。

働かなくていいじゃん。失敗していいじゃん。 社会が豊かになったのだから。 その先の社会に何があるのか? これまでと違う社会通念、考え方はやっぱり日本から生まれてもいいのじゃないかな? 酒井さんがパブリックマンをはじめたように。 私はそう思いました。もうモノじゃないんですよね。

その未来の話をもっと真剣にする必要が、今、課題先進国にすむ日本人にはあると思っています。未来はウェブにある。私は酒井さんの熱い思いをきいて、新しい社会のヒントは日本のウェブにある。私はそう思っています。

補足

私は先ほどのグローバルな人たちだと思います。正確にはそういう人「でした」。これまで働かないニートやフリーターが嫌いでした。働いてナンボ、伸びている国で稼いで、競争に勝ってこそナンボ。そんな人でした。

ただ、このグローバルなやり方って、格差が生まれ、勝者、敗者がはっきりするゼロサムゲーム。競争の世界が行き着く先はやっぱり戦争なのかと最近思ってます。自分はグローバル化で勝者になれればいい。でも、その時にそれ以外の人、特にお年寄りや地方、後進国のアフリカに明るい未来はないんです。競争は行き着くところ一人占めの世界。その先に明るい未来はなくて、これからはやっぱり共有のシェアの世界が必要なのです。

そう感じ始めると、クレイジーな人たちは、みんながよい方向やこれまでと違う価値観、考え方、これまでとは違う社会の在り方を提示していることに気づき始めました。グローバルなやり方、企業のグローバル化は分かりやすいし、説明しやすい。だけどもう違う気がします。

これまでの常識にとらわれてると確かにクレイジーな人達はクレイジーなのだけど、これまでのやり方はやっぱりもう変えていくべきだと思う。その行き着く先は格差と戦争しかないのだから。そして、地球は一つしかない。前の記事で書いたけど、人口は90億人、地球の資源は枯渇する。グローバルでシェアしていくしか、人類に未来はないんですよね。 そんなこともあって、今回の記事は書きました。そして、実は書いてて何を言いたいか私もよくわからない(笑

もし質問ある方は話をしましょう。自分自身も話しながらまとめる必要があると思ってます。こんな話こそ、大真面目にしましょうよ! こんな話は課題先進国、の日本、変えていくしかない日本でしかできないことでしょうからね!
分かりづらいかもしれませんが、時間軸と新しい社会通念。そこが一番言いたいことです)

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  • この記事を書いた人

野田祐機

外資系企業、NPOを経て、2016年に株式会社forsistersを起業。eiffelという手紙サービスをやっています。 28歳からブログを始め、コミュニティーやこれからのトレンド、古典、英語学習などの記事を書いています。 プロフィールはこちらから http://learnbydoing.jp/aboutme/

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