Month2月 2012

先進国から変わる。日本人から変わる

先日、友人の加藤たけしくん、茜さんが主催されている@cafeのUstreamに出演させていただきました。

その中で考えさせられた、今、先進国の日本人という意味について書いていきたいと思います。

 

1.@cafe とUST について

まずは加藤たけしくん、茜さんが主催されている @cafeと前回のUstの内容について。@cafeは加藤夫妻が主催されているメディアで、FacebookページやUstreamを通じて情報発信をされています。月に一度、渋谷のUstream スタジオでUstをされており、すでに5回続いています。

通常月1回のUstですが、Ustスタジオのスケジュールが抑えられたこと、参加者の都合がついたことで特別編でのUst配信となりました。Ust はこちら

Video streaming by Ustream

200名以上の方にみていただき、ストリームにも質問を多数いただきありがとうございました。togetterはこちらですね。
今回はグローバリゼーションで何が起こるのか?というテーマで、先日のブログtogetterがきっかけで出演させていただきました。田村耕太郎さん、酒井 英禎さんとご一緒させていただき、大変刺激的なお話をさせていただきました。

田村さん、酒井さん、たけしくん、茜さんありがとうございました!

2.今、先進国の日本人であるという意味、変わり始めた日本人

さて、ここから本題。USTのあと、大変興味深かったお話しを 酒井さん(@elm200さん)からお聞きしました。そして、今回はこのお話を元に書きます。

酒井さんはブログでパブリックマン宣言をされ、話題に。酒井さんってクレイジーだなーと正直おもってました(笑 ブログが面白いので私も拝見しているのですが、ちょうどその日「先進国からモノ作りが消える日」 という記事を書かれていました。

細かい説明はブログ記事を見ていただきたいのですが、ポイントは

1.新興国で製造し、同じようなビジネスをする = これまでのやり方
2.先進国ならではの解決策、やり方を考える必要があるのではないか?

という二つを直接聞けたのが面白かったです。

どういうことかと言うと、今グローバル化で工場の海外移転とかアウトソーシングが問題になっていますが、 これはもう避けられません。日経やビジネス系のメディアは 今からは新興国だ! 中国、インドだ!と声だかに行って、製造拠点を移したりしてるけど、これって今までのやり方をただ新興国でやっているだけ。 このやり方はほんとに今までと同じことを伸びてる国でやっているだけ。考え方もやり方も何も変わっていません。What が同じで、Whereの国、場所が変わっただけです。

少しわかりづらいかもしれないのですが、このこれまでと同じ、 モノを作り、コストを抑え、利益を出すというのを先進国の企業がやると、それは先行者利益で勝てるかもしれないんだけど、先進国は先進国ならではの新しいやり方をすべき。 というのが酒井さんの意見だと感じました。

多分、読んでる人はわかりづらいと思う(笑 私も書きづらいんだけれど、一番いい例が パブリックマン。これまでこんなことやろうと思った人はいないし、10年前はネットだけで生活できるなんて思わない。 だけど、先進国こそがこういう新しい試みをし、社会をどう変えていくのか? 新しい基準で社会を豊かにしていくのか? ということを本気で考えること。 それこそが今、先進国がやる意味ではないのか? と思いました。

だから、酒井さんは少しでも社会通念を変えるようにパブリックマンを始められたのかな?と。
新しい価値観こそ、先進国が進んで世界に示していく必要がある。その中には失敗するのもある。だけど、チャレンジして、その失敗を許容しながらみんなが新しいことを試していく。そして社会が少しずつ変わっていく。そう感じた。  言葉で伝えるのが難しい。 そして、私の勘違いかもしれませんが、私にはそう感じられました。

3.クレイジーな人たちと新しい社会の変化

私はUSTの最後にも言ったのですがグローバル化とローカル化はやはり平行して起こっていて、国をどうする?個人がどうする?という話しが重要になっていると思います。
USTの最後も政治の話しになったように、日本をどうする? という話しは今後避けて通れません。 なぜなら、社会がグローバル化により速いスピードで変化しており、今までどおりではうまくいかないのは目に見えているからです。

そのときに日本人として3つのタイプがあると考えます。

1.スーパードメスティックな人たち

日本人の大多数の方です。パスポートを持っていない 人たちとしましょう。(統計では約7割の日本人)英語は苦手、情報ソースは主にテレビ。地方に多いタイプですね。これらの人たちは遅かれ早かれグローバル化の影響は受けますが、変化が少しずつ起こり、感じづらいため低賃金化、仕事がなくなったりします。あとはお年寄りの方もこちら。 語弊があるかもしれませんが、わかりやすく言うと、これまでと今を生きる人たちです。

2.グローバルな人たち

メーカーなどに勤務し、いつのまにか会社が外資に買われたり、業界的にグローバル化を感じている人たち(たとえば自動車や電気、機械メーカーの人たち)これらの人たちはいま英語を勉強し、これからグローバルなビジネス環境でも大丈夫なように勉強中。TwitterもFacebookも大好き。これから就職をする学生さんの大手志望の方もこちらに入ります。 これからの1-20年に対応、企業のグローバル化に対応する人たちです。

 

3.クレイジーな人たち

この人たちは無職・変人が多いです(笑  インターネットを中心に活動、発信し、これから先の価値観を発信しています。 良い例がパブリックマンの酒井さんや露出社会の玉置さゆりさん。お二人ともお会いしたことがあり、この人たちは実は変人ではなく、グローバル化のその先にあるもの。インターネットが起こすイノベーションや変化のそのさきの社会変革を主に考えていると感じています。時間の軸はおそらく10-50年後。 今の社会問題に対して、これまでのアプローチではなく、全体を俯瞰し、評価経済論やノマドといった本当に新しい考え方を見出しています。

現時点ではこの人たちはクレイジーな人たちと呼びましょう。 それはこの人たち以外のスーパードメスティック、グローバルな人たちにとっては、考えがほんとにぶっ飛んでるからです。でも、実はぶっとんでるのではなく、考えている時間軸と対象が違うだけ。 グローバル化や社会の変革をもっと大きな視点で考え、これからの社会がどうなるかを提唱し、考え方をかえることで今の問題を解決しようとしています。
これまでの時代もこういう人たちはいたはずです。ただ、今の時代が面白いのはブログやツイッターで情報発信が容易にでき、それに賛同する人たちが増え、コミュニティー化、クラスター化して、大きくなる可能性があるということです。

私はこの3パターンが今あると感じています。実はクレイジーな人たちは、イノベーターでもあります。ここの人たちは本当に変な人、口先だけ、ノマドやら露出やらで騒いでいるだけの人もいるかもしれません。 だけど、こういう人が増えると面白い社会になると思っています。そして、このようなクレイジーなことを先進国である日本は考える必要があると思っています。  理由はやはり、日本ならではだから。

少子高齢化、社会保障の問題、国の借金と課題が山積みの日本。何をやるべきかはみんなわかっているけど、対応ができない。 そのときに、どのような解決策をしめすか?何をからどうする、 What から How の議論が必要です。 年金、少子高齢化、と解決するべき、「何を」はやっぱりみんなわかってる、だけどできない。だって、どうやって、のHowかわからないから。このHow の議論の時に、これまでにない発想、イノベーティブな考えが必要になります。 それは本当にこのクレイジーな人たちの言うひょっとしたら見当違いのことから始まるかもしれない。 色んな本にもイノベーションは全然関係ない末端から起きるとも言われていますし、社会が変わるってそういうことだと私は思いはじめています。

企業でも最近は口すっぱくイノベーション、イノベーションと言う。モノづくりの現場でもそうです。だけど、その日本のモノ作りも曲がり角。パナソニックは赤字7000億円、エルピーダは倒産です。モノがないから松下幸之助さんは蛇口から水がでるようにと、モノを作りました。 みんなが豊かになって、家事、洗濯、娯楽のために色んなモノが生み出されました。モノが溢れて豊かに暮らせるはずが、仕事は相変わらず忙しく、若者に仕事はない。何か豊かさは感じられない日本。 そして、毎年の自殺者は3万人です。

今ってもうモノの時代じゃない気がしています。 社会が豊かになって、モノは溢れています。その先にどういう社会があるのか?今を見ればクレイジーな人たちはほんとにクレイジー。グローバルな人たちが本当は王道かもしれません。 だけど、長いスパンでみたら、彼らが言うことが少しずつ形になっていく気がします。 外れるものもあるだろうけど。だって、20年前にインターネットはないし、日本はまだ世界のNo.2だったのです。でも、 時代は変わっている。 インターネットの普及、グローバル化、SNSで人々はつながる。今本当に転換点だと思います。 仕事のない若者はネットで議論すればいい。 ニートになって、ネットに書き続ければいい。いつの時代も ワカモノ、ヨソモノ、バカモノしか、社会は変えられないのですから。

働かなくていいじゃん。失敗していいじゃん。 社会が豊かになったのだから。 その先の社会に何があるのか? これまでと違う社会通念、考え方はやっぱり日本から生まれてもいいのじゃないかな? 酒井さんがパブリックマンをはじめたように。 私はそう思いました。もうモノじゃないんですよね。

その未来の話をもっと真剣にする必要が、今、課題先進国にすむ日本人にはあると思っています。未来はウェブにある。私は酒井さんの熱い思いをきいて、新しい社会のヒントは日本のウェブにある。私はそう思っています。

補足

私は先ほどのグローバルな人たちだと思います。正確にはそういう人「でした」。これまで働かないニートやフリーターが嫌いでした。働いてナンボ、伸びている国で稼いで、競争に勝ってこそナンボ。そんな人でした。

ただ、このグローバルなやり方って、格差が生まれ、勝者、敗者がはっきりするゼロサムゲーム。競争の世界が行き着く先はやっぱり戦争なのかと最近思ってます。自分はグローバル化で勝者になれればいい。でも、その時にそれ以外の人、特にお年寄りや地方、後進国のアフリカに明るい未来はないんです。競争は行き着くところ一人占めの世界。その先に明るい未来はなくて、これからはやっぱり共有のシェアの世界が必要なのです。

そう感じ始めると、クレイジーな人たちは、みんながよい方向やこれまでと違う価値観、考え方、これまでとは違う社会の在り方を提示していることに気づき始めました。グローバルなやり方、企業のグローバル化は分かりやすいし、説明しやすい。だけどもう違う気がします。

これまでの常識にとらわれてると確かにクレイジーな人達はクレイジーなのだけど、これまでのやり方はやっぱりもう変えていくべきだと思う。その行き着く先は格差と戦争しかないのだから。そして、地球は一つしかない。前の記事で書いたけど、人口は90億人、地球の資源は枯渇する。グローバルでシェアしていくしか、人類に未来はないんですよね。 そんなこともあって、今回の記事は書きました。そして、実は書いてて何を言いたいか私もよくわからない(笑

もし質問ある方は話をしましょう。自分自身も話しながらまとめる必要があると思ってます。こんな話こそ、大真面目にしましょうよ! こんな話は課題先進国、の日本、変えていくしかない日本でしかできないことでしょうからね!
分かりづらいかもしれませんが、時間軸と新しい社会通念。そこが一番言いたいことです)

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復興を続けること、東北の今を伝えること

今回は個人的な想いを書きます。 良かったら最後まで見ていただけるとありがたいです。

さっそくですが、私は4月6日(金)~ 4月9日(月)まで、東北にボランティアに行きます。 クリスマスに参加した、クリエイティブの可能性 冬合宿。今回は2泊4日の春合宿です。企画は私、野田祐機がJTB東京の方とともに実施しています。 少しでも多くの若い人に東北に行ってもらいたい、そんな思いで企画しています。前回、冬合宿の内容はこちら

この春合宿の説明の前に想いを

私は昨年の7月に1人で陸前高田に行ってきました。 震災から4ヶ月も経っているのに、片付いていないガレキ、崩壊している家屋、仮設にも入れない人たち。 一言でその時の状況を表すと、「ここは本当に日本なのか?」という目を疑う状況でした。

現地の状況はあまりにも自分が予想していたものを超え、自分の認識の甘さ、無力さを知りました。その帰りの新幹線、ずっと考え続けたことが、今、自分が東北にできることはなんだろう? これからの日本のためにできることは何だろう?ということ。

しばらくして出た自分の答えは、復興を続けること。東北の今を伝えること。
とにかくこの状況を知ってもらいたい、できることで貢献したい。そこから情報発信の助けあいジャパンでのボランティア、東日本大震災チャリティーセミナー HOPE100のお手伝いと、自分のできる範囲で復興支援に関わってきました。

そんな、震災からもうすぐ1年。

東京では震災の話はもうありません。 風化するのは仕方ないこととは思っています。東北も復興に向かっています。だけど、東北に積まれているガレキは数十年分のものです。家の無い方は30万人以上、仕事の無い方は20万人以上いらっしゃいます。東北にはまだ支援が必要なのです。 これからも東北のために私たちみんなの力が必要なのです。

今回の震災、寄付をした人は国民の4人に3人と言われています。集まった寄付金は、総額4,400億円。 国民一人あたり4,000円の寄付です。なんとなくイメージがつく数字です。
では、ボランティアはどうでしょうか?これまでの累計のボランティア数は 約100万人です。(2012年1月末累計:920,900人)100万人と書くと多いのですが、1億2千万人いる国民の1%です。日本人のたった1%の人しか東北でボランティアに参加できていません。日本人のたった1%の人しか被災地を自分の目で見れていないのです。

参加できないことが悪いとは思いません。ある専門の方に聞くと、ボランティアに行く機会がない、背中を押してくれる人がいないという理由が大きいそうです。そして、東北という距離の問題、原発の問題、仕事や学校の都合の問題があると思っています。だけど、マグニチュード9.0 というかつてない地震が襲い、巨大な津波がきた今回の大震災です。日本人の誰もにとってこれまでの価値観、やり方、すべてを見つめ直すきっかけとなった大震災。でも、日本人の99%はテレビやネットのニュースを通じてしか、東北の現状を知れていないのです。

私はこの1%の事実を知ってショックでした。99%の人にとって震災はテレビとネットを通じてのものということ。 そして、ずっと考えています。 本当にこれでいいのかな?って。先ほど書いたようにボランティアにいったことが良いことだとも、行けていないことが悪いという問題ではありません。

でもやっぱり思います。 自分はこれでいいのかな?って。
先ほど書いたように私は7月に東北に行って、続けること、伝えることを決めました。 私が今伝えたいのは、特に若い人。若い人にリアルで感じてもらいたい。これからの日本を語るときに、避けては通れない「311」。
ぼくはもっと生で被災地を見てもらいたい、未だに片付かないガレキの前に立ち、対話を通じて被災地の方の言葉を聞く。
命の尊さ、人の弱さ、人の強さ、つながりの力。そこで必ず感じるものがあります

ボランティアを通じて、必ず感じることがあります。 特にこれからの日本を引っ張っていく、若い人には東北に行ってほしい。ボランティアにいってほしい。テレビやネットをではなく、自分の目で東北を見てほしい 五感全体で感じてほしい。それが必ず、これからの日本のためになる。 絶対、若い人にボランティアを通じて感じてほしい。 これが今回、私がツアーを担当する思いです。

ガレキはまだたくさんあります。人の話を聞く、楽しい活動を一緒にするといったボランティアもあります。女性でもできることはたくさんあります。今の時期にボランティアというのは、現地の仕事の問題やいろんな意見があるのも承知しています。 でも、私は東北に行ってほしい。 ボランティアを通じて、震災を自分の目で見てほしい、感じてほしい。 これは夏に参加したメンバー、冬のメンバー全員が口をそろえていう言葉です。 そして、みんな言います「友達にも合宿に行ってもらいたいと。

 

 

読んでいただいているみなさま、よかったらボクといっしょに東北に行きませんか?これまで東北に行く機会の無かった方、ぜひ、この機会に実際に東北に行ってみませんか?

ボランティアと対話を繰り返す。 これまでにないボランティアツアーです。2泊4日の非日常の中で、年齢も立場も住んでいる場所も違うメンバーと、 感じ、語り、泣き、もちろん現地の人、参加する人の笑顔もある、そんなボランティアーツアーです。

五感で感じるボランティア、自身との対話、新しい仲間との出会い、これからの自分、東北、日本について考えるこれまでにないボランティアツアー 「クリエイティブの可能性 春合宿

これまで行く機会のなかったみなさん、よかったらボクといっしょに東北に行ってみませんか?  ボランティア参加者は1%。みんなで1%の1歩先へ、一緒に行ってみませんか?

クリエイティブの可能性 春合宿 について

【期間】2012.4.6(金)〜2012.4.9(月)
【対象】「クリエイティブの可能性」を信じている人、学生、社会人、全員。
【目的】日本の未来、自分の未来を考える機会とする
【ツア—概要】
①ボランティア|小さな小さな一歩でもいい、あなた自身の手で。
②被災地見学|この冬の被災地を、あなた自身の五感で感じとる。受けとる。
③移動教室|移動中のバスの中、被災地での経験者談話、旅館での対話(ダイアログ)。一緒にいる時はすべて講義。
④温泉宿泊|現地のビジネスの循環にも寄与する。
⑤東北観光|復興への一歩を踏み出した東北の観光を少しだけ。

【費用】社会人:36,000円
学生 :10,000-28,000円
※どちらも1日2食付
※学生は寄付状況により費用が変動します。

申し込みページhttps://www.facebook.com/events/376118839083693/

【夏合宿のツア—の様子はこちら】
→ http://efg-cafe.com/tsuduke-you/index.html
【冬合宿の記事はこちら】
https://www.facebook.com/note.php?note_id=230637433679011

寄付のお願い

色々な理由があったにせよ、東北に行こうと思いながら、まだ足を踏み出せていない学生、若者たちがいます。

次代を担う若者に、同じ次代、同じく国で起きた震災を、五感をフルに使って感じて欲しい、そんな強い願いを込めて、このツアー合宿は2011年の夏、冬、そして今回の春と企画されました。 石川淳哉さんの企画に始まり、冬の企画は中島明さんへバトンが渡る。そして今回の春は私、野田祐機がバトンを受け取りました。春、夏参加した83名のメンバーの熱い思いも一緒に。

未来ある若者を東北に送り込むのは、きっと未来の日本のためになると、信じて疑いません。

元々は京都の大学の授業から昨年夏に始まったこのツアー。
第2弾からはより広く募集しているものの、京都や関西から参加する学生も多数います。高校生で参加表明してくれた人もいます。

きっと行ったメンバーの何人かは、また訪れる決意をすることでしょう。できるだけ費用負担を少なくしてあげたいのです。

どうか共感して下さる方がいらっしゃれば、
このプロジェクトに一口:5,000円〜でお力添え頂けたら嬉しいです。

参加した学生メンバーには、必ず、ツアーの報告をさせます。
みなさんが被災地へ足を運べない分、どうか、学生に託して頂けたら嬉しいです。私が責任を持って連れて行きます。

※寄付は下記の口座で受け付けております。入金頂けましたら、確認のため、Facebookの野田 祐機宛までメッセージを頂くか、info@learnbydoing.jp にメールいただければ幸いです。

三菱東京UFJ銀行・笹塚支店(138)・普通 0122475
名義:ノダユウキ

P.S
ボランティアというと偽善っぽかったり、今の時期に行くことに疑問がある方もいらっしゃいます。良かったら前回参加者のこちらのブログをご一読下さい

また、今回の記事の書き方が不快に感じられる方がいらっしゃった場合は、先にお詫びを(事実ではあるのですが特に99%の部分)

仲里依紗のCMに見る、方言とコードスイッチング

 

2月1日から、仲里依紗が出演しているトヨタPasso (パッソ)のCMが放送されています。このCMを見た瞬間に、「面白い!」と思った点があるので書いていきたい。

  1. 方言で東京を完全に無視したパッソのCM
  2. 方言とコードスイッチング -巧みなコミュニケーション戦略-

 

この2つの点を自動車のマーケットの視点、コミュニケーションの視点で書いていきたい。一番重要な点は「方言」です。

1.東京を完全に無視したパッソのCM

まだ、このCMを見たことのない人のためにまずはこちらの動画を。

 

このCMの面白いところは、長崎県出身の仲里依紗ともう一人のタレントを起用し、長崎のわらべ歌をリズミカルでコミカルな感じで歌っているところです。私自身も長崎県出身なので、懐かしいな~というのが最初の感想だったのですが、ここに自動車業界の情報を付け加えてみると面白い事実が見えてきます。

 

Passoはこれまでに津軽弁、沖縄宮古島の言葉もCMに使っています。 この長崎、青森、沖縄という地方の言葉と軽自動車のマーケットをみると、これが東京を無視したCMだというのがわかります。 下記のグラフを参照ください。

このグラフは各県における自動車保有台数に占める軽自動車の割合です。

黄色、赤になるにつれて、軽自動車が売れている県です。 東京より北、東北は黄色。西の方にいくと黄色と赤の県が目立ちます。 また、わかりやすいように東京、神奈川は軽の割合が低いので青にしています。

分かりやすく書くと東京、神奈川では5台に1台しか軽自動車はありませんが、青森、長崎、沖縄は走っている車の2台に1台が軽自動車というような地域です。当然、パッソが売れるのもこのような地方が多くなります。

パッソは厳密には軽自動車ではありませんが、普通車の中でも軽に近いクラスで、軽のマーケットを対象にした小型の普通車という車です。
ということは、トヨタが狙っているのは東京や神奈川の都市部ではなく、これらの地方をこのCMでは狙っていることがわかります。 しかも、軽の普及率が高い青森、沖縄、そして長崎に届くように、その地域の方言をピンポイントに使っていることが見えてきます。

 

ちょうどこのCMをみたころ、あるネット広告をやっている方とお話させてもらう機会がありました。その方がおっしゃっていたのが、「テレビは地方型メディア、ネットは都市型メディア」という言葉。 確かに東京の友人はあまりテレビを見てないし、車にも興味がない。だけど、地元、長崎の友人はテレビのお笑いの話が多いし、車は足として使ってる。 車が生活に密着しているからこそ。 もちろん、長崎の友人にFacebookやtwitterの話しても、通じません(笑 これは地方出身の方は理解いただけることかと思っています。

 

 

2.方言とコードスイッチング -巧みなコミュニケーション戦略-

もうひとつコミュニケーションの観点から、方言を使ったこのCMの面白さを。

みなさん、コードスイッチングという言葉をご存じでしょうか? これは、2言語を話す人達が使う表現のことです。
例えば2言語使える人がドライブしているところをイメージしてください

Aさん: そうそう、そこのレーンをRight にお願いね。 Turn Right よ。Please slow down ね
Bさん:Ok. Of course, 分かってる、分かってる。その次は go straight ? だよね
Aさん:そう、まっすぐ。 でも、I want to go to コンビニ だから park over there.

みたいな感じで話すことをコードスイッチングと言います。実際、日本語が話せる外国人の人と英語学習者が話すとこのような会話になる場合は多々あります。 このコードスイッチングですが、細かい説明を省くと、あえて違う言葉を使う(スイッチする)ことで人を惹きつけると言われています。

 

ホンダのフリードのCMに、 「This is サイコーニチョードイイ HONDA 」というものがあります。これもコードスイッチングを巧みに使った例です。今回のCMは全て方言です。 テレビという標準語が使われる場所で、あえて方言を使う。この大胆なスイッチングがあるからこそ、あのCMは人に覚えてもらいやすく、親近感を抱きやすいのです

特に方言はウチの言葉と言われるように、非常に親近感を抱きやすい言葉です。 お笑い芸人が なんでやねん!という大阪弁に親近感がわくのは、実は言語学的には理由があるそうです。

このスイッチですが、方言だけでなく、立場や文脈の中で言葉使いを変えることで人を惹きつけます。
その代表例が 小泉元首相。 「感動した!」 「自民党をぶっ壊す」 などと首相の立場ではなかなか言わない言葉をあえて使うことで人々を魅了しました。 首相としての言葉ではなく、私たちがよく使う言葉。このコントラスト(スイッチ)があるからこそ小泉元首相は高い支持率だったそうです。演説の上手い野田首相も、大阪市長に当選した橋本徹市長もコードスイッチをよくする政治家だと言われています。 コードスイッチングは面白いのですが、長くなるので気になる方は下記の本をぜひ

 

 

まとめ

 

今回のトヨタのCMにおいては、マスというテレビを使って、人口が少ない地方をターゲットにした広告になっています。 マスメディアなのに、マスを対象としていない。 先ほどの軽自動車のデータから見ても、地方をターゲットにしているのです。

ここからマスメディアというテレビが、マスであるわけではなく、もう地方向けのメディアになっている気がしてなりません。

もう、マスというマーケットはないと言われていますが、今は都会か地方。マスコミでよくある若者論も、都会の若者、地方の若者でみないと分からないだろうし、そもそも若者という切り口が昔のマスコミの手法な気がします

トヨタはこれまでのマスメディアであるテレビを使って、地方をターゲットに、彼らの方言まで使ってコミュニケーションをしている。さらに、コードスイッチングを巧みに使い、直接感情に訴えかけています。

もうテレビはマスのメディアはなく、テレビは地方のメディアになりつつある。 私はそう感じたからこそこのCMが面白い!と思ったわけです。   

これから広告、メディアがどうかわるのか? 地方型メディアのテレビ、都市型メディアのネット。 そして、方言というこれまでにない切り口。

今年は選挙の年と言われています。小泉前首相、野田首相、橋本市長に代表されるように政治家のコミュニケーションの手法も変わってきています。伝え方一つで政権を左右する可能性もあるのです。
そして今はソーシャルメディアの時代。twitterのつぶやき、facebookのコメントと、我々はより文字を読むようになりました。 そのことからも、人がより言葉そのもので判断するようになってきています。

そんな背景があっての今回の方言。 日本語や言葉の持つ力、伝え方というコミュニケーションのあり方、手法が変わってきた気がしています。

 

方言、自動車のマーケット、広告の変化、コミュニケーションの観点からみた、仲里依紗「でんでらりゅうば」のCM。いかがだったでしょうか?さすがはトヨタさん、そして電通さん。 方言を使うことですごく勉強になるCMです。そして今の時代を表しているCMだと感じています。

 

ご紹介したこちらの本。ことば、コミュニケーションの視点で大変勉強になりますよ。オススメです。

 

 

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これからの30年を考える7つのメガトレンド

2012年は自分の中で、これからの30年を生きる最初の年としています。

尊敬する中島明さんも新年のブログでそのようなことを書かれていたので、ここで一度30年後の世界がどのようになるのかまとめてみたい。

これから30年の7つのメガトレンド

1.加速する人口増加-2050年に人口90億人に-
2.枯渇する自然資源 -現在の生活スタイルを続けるには地球2個分の資源が必要-
3.高齢化する社会
4.リアルとネットの融合 -不可欠なインターネット-
5.個人、市民、NPOの台頭 –Power to the people, power of the crowd-
6.変わる組織 ピラミッドからネットワーク型へ
7.Happyが中心の産業の進化 –マーケットの成熟とサービスの進化-

7つのメガトレンドとして、最初の3つは信頼できるソースの予測を元に、後の4つは書籍や自分の経験からまとめていきます。最初の3つは基本的でつまらないかもしれないので、その場合は後半の4つをどうぞご覧ください。

1.加速する人口増加 2050年に人口90億人に、影響力を増す中国、インド、アフリカ

 

これからの世界を語る時に、一番大事なポイントが人口の増加です。国連がまとめた資料によると、世界の人口は2011年10月31日に70億人になり、2050年には90億人になると予測されています。 この情報は世界各国の政策、大企業の経営予測に反映されている、現段階でこれからを予測するのに重要かつ最も信頼できる情報なので、まずこのポイントは覚えておいてください。図は国連のHPより

図でも分かるとおり、産業革命以降爆発的な人口の増加が続いています。今後、特に人口が増える地域は、アジア(特に中国、インド)、アフリカ地域です。

 人口が増えるとGDPは増える傾向にあるので、人口増加と比例して世界の中で中国、インド、アフリカの影響力が大きくなり、人口が減少していく先進国の影響が相対的に小さくなることは容易に予測できます。GDPの将来予測にはさまざまなものがあるのですが、信頼されるソースで最近のものがなかったのでこの辺でとめておきましょう。

国連は人口増加についての問題で7つあげていますが、日本人にとって世界人口が増えることでの特に重要な問題は、

1.地球環境の保護、資源の枯渇
2.高齢化の社会的な影響
3.都市化

があると考えています。

 1,2についてはこれが環境問題、社会問題になるので次のトレンドとして書いていきます。3の都市化については以前のブログで一部書いているのではそちらを参照下さい。

 人口増の問題やそれに対する解決策、新しい産業の可能性はさまざまなものがあります。人口増はこれからの世界を考える基本となるので、興味ある方は World Population prospects:The 2010 revision,日本語で概要のまとまったこちらの世界人口白書がおすすめです。

2.枯渇する自然資源 -2050年 現在の生活スタイルを続けるには地球2個分の資源が必要-

人口増加により増える食料、水、エネルギーの消費とこれまでの経済発展を優先した自然破壊は地球に大きな負担をもたらしています。

WWFのLiving Planet report 2010では、2050年までに人々が今の生活を続けた場合、地球2個分の自然資源が必要になるといわれています。当たり前ですが、地球は1つしかありません。それが2つ分必要になるほど、人口増加とこれまでの環境破壊は大きな影響であり、解決しないと世界中で資源、特に食料、水、エネルギーが枯渇します。食糧問題、水問題、エネルギー問題が声高にさけばれるのには、こういった背景があるのです。

簡単に関係するデータをまとめて紹介します

・2050年 現在の生活スタイルを続けるには地球2個分の資源が必要 WWF report

・人間が直接利用できる水は地球上の水の1%にも満たない UNESCO World Water Assessment Programme (WWAP)

・2035年までにエネルギーの需要は今よりも33%伸びる   IAE  World Energy Outlook 2011

IAEのレポートには福島原発の世界のエネルギー産業への影響も書いてあるので、気になる方はぜひどうぞ。

3.高齢化する社会

少子高齢化といわれ続ける日本。 この現象が今後世界中で起こり始めます。 特に顕著なのが先進国です。下記のグラフをご覧ください。

1950,2010,2050年における全人口のうち65歳以上が占める割合を示したグラフです。2010年から2050年の間に急速に65歳以上の方が右肩上がりで増えているのがわかります。

日本では3人に一人、先進国は4人に一人、世界では6人に一人が65歳以上になります。

この問題は日本では以前から言われてきた

1.社会保障費の増加.
2.世代間格差
3.労働人口減少、人口減少

 が世界的に問題になります。 特に先進国ではこれらを政策的にどう対応するかが焦点となります。

2050年をみると日本以上に緊急なのが、韓国、中国です。下記のグラフをみてください。

韓国は2050年までに急激なカーブで高齢化社会へ突入。 中国は2025年に人口14億人をピークとし、2050年に13億人にと少子高齢化社会へと変わります。中国の4人に1人が65歳以上なので、3億人以上の高齢者がいる社会となります。

この急速な高齢化は先ほどあげた3つが重くのしかかってきます。その時に真っ先に高齢化社会になっている日本がどのような解決を示すのか? 近隣の韓国、中国の影響を与えるかがポイントになってきます。

人口減少に関しては移民の話もよく言われます。アジアの経済大国、日、韓、中が移民政策をとった場合に間違いなく社会構造、アジアの文化が変わります。 高齢化とあわせてこのあたりもグローバルな視点で見ておく必要があると感じています。なにせ先進国は人口減少、途上国は人口増加という真逆のトレンドですので。

4.リアルとネットの融合 -不可欠なインターネット-

 ここでは少しテクノロジーの話を。電気自動車、クリーンエネルギーなど新しいテクノロジーが生まれていますが、必ずこれから30年間で重要になるのがインターネットです。
私はインターネットコンサルでもないし、それほど詳しいわけではありませんが、これからも世の中に最も影響を与えるものがインターネットです。ネットとリアルの壁が無くなり、より生活・社会に重要になってきます。

ここではツールやfacebookが。。といった話はしませんが、大きな視点でインターネットを見てみましょう。

インターネットの特徴

  1. Openであり、誰もが参加ができる
  2. フラットかつスピードが速い
  3. 一つの巨大なプラットフォームに世界中から参加できる(距離の壁を越える)

この三つの特徴が何をもたらすのかというと、

  1. 世界中の人がつながり、問題解決のコラボレーションを促進する
  2. 階層がなくなり、事業や社会変化のスピードを上げる
  3. 人種、年齢、性別を超えて、実力のある人が富を手に入れることができる。(反面、Super competition を引き起こす)

このようなことがリアルな世界でも起こりうると考えています。今の携帯のアプリ、ネットサービスをみればわかりますが、最初から世界をマーケットにローンチしています。これらのサービスは基本パソコンでコードとデザインができれば誰でも参入できます。参入障壁がとてつもなく低く、年齢、地域、性別を問わず誰にでもチャンスがある代わりに、世界中の人との競争をする必要があります。

リアルに影響を及ぼすといった意味でそれをよく表しているのがWikipediaやLinuxなどのプロジェクト、大きなくくりでいう Web 2.0の概念です。

私が言いたいのは、2000年ごろから始まったこのWeb 2.0の概念がリアル世界に影響をもたらすのがこれからの30年です。ユーザーの参加、信頼、分散、ロングテールといった、このWeb 2.0の概念がいよいよ現実の世界に影響を及ぼし世界を変えていきます。そしてWebとリアルの境界線はほとんどなくなってきていると感じています。

その実例を以降で紹介しましょう

5.個人、市民、NPOの台頭 –Power to the people, power of the crowd-

さきほど書いたWeb2.0の概念が顕著に現れるのが、個人の台頭です

インターネットの登場により、

  • コラボレーションが容易になったこと
  • 知識量が増えたこと
  • 情報発信ができるようになったこと
  • 変化の速度が速まったこと

 が影響を及ぼしています。

それこそWikipediaのような群集の力をかりてつくる辞書や、Readyfor などのソーシャルファンディングに代表されるように、これまで一部の人の力が社会に大きな影響をあたえていた構造が、たくさんの人の小さな力があつまって大きな影響力を持つようになっています。

特に市民、その市民活動の一つのNPOが今後影響を持つようになります。行政、企業、NPOといったこれまでバラバラに活動していたものが、今後はより密接に連携して問題解決を図ります。

実は先日、これを体感したことがありました。 世界銀行のセミナーで助けあいジャパンの石川さんがプレゼンをされ、そのQ&Aセッションで各国の大使館のPR担当、日本の外務省の方が積極的に情報発信について質問されていました。 特に英語での発信については外務省、内閣府の方がアドバイスを求められていました。

その時感じたのが、「国がNPOにアドバイスを求める」。 協働が始まっていることを実感しました。これまでは国の方針、やり方に従っておけばよかった。トップや「中央」と呼ばれるものが全てを支配し、周りは従うだけ。 でも今はNPOや市民団体に国や公の機関がアドバイスを求める時代なのです。協働が進む時代なのです。それだけ変化が激しい時代なのです。

その様子はこちらのUSTでみれますので、ぜひ見てください。 すごい時代だと実感しますよ。

 

6.変わる組織 ピラミッド型からネットワーク型へ

先ほどの市民の台頭とあわせておきるのが、組織のあり方が変わってきます。ゲイリーハメルの経営の未来の言葉を借りると、「未来は容赦しない」のです。

20世紀を代表するGMが倒産し、googleなどの若い企業が伸びている理由はこの組織運営にあるといわれています。

現在の組織の特徴

  • ピラミッド型
  • 階層により権限の序列が築かれている
  • 一人一人の仕事の範囲が定義され、目標が明確化されている
  • 縦のコミュニケーション:戦略、伝達はトップからボトムへ
  • トップの判断で全てが決まる
  • 規律、ルールが整い、製品やサービスの品質は均一化する

このピラミッド型組織が今変わりつつあるのです。

既にグーグルやゴアテックスなどの有名企業、またLinuxなどのオープンソースのプロジェクトではこれとは違う組織体形をとりつつある。もちろん、私が関わっているプロジェクトもそうありつつあると感じます。

これからの組織はこのピラミッドではない。格子型、ネットワーク型ともいわれる新しい形です。

ネットワーク型の組織が生まれる最大の理由は、「変化のスピードが早い」からという一言につきます。変化はいつの時代も常にあるのですが、その変化のスピードが早いということがここ10-20年の大きな変化なのです。 そこにネットによる情報過多が恒常化し、下記のようなことが起こっています。

  1. スピード化によりトップの情報収集、意思決定の遅れが全体へのインパクトが大きく、中央集権型では対応できなくなってきている
  2. 情報が多いため、本来乖離しているはずの経営トップと現場の知識格差が狭まる(情報格差ではなく、知識格差。今の時代MBAの知識はネットで学べる。経験は別)
  3. スピードが早く問題が複雑化することで目の前のことを淡々とこなす作業から、さまざまなことを平行して進める必要がでてくる(決められたことをやるだけでは対応できない)

この3つのことから、ネットワーク型組織では下記のように運営が行われる

ネットワーク型組織

  • 階層がフラットでリーダーはまとめやく、調整役となる。個人には専門性と自発性が求められる
  • 一人一人の仕事の範囲は幅広く、時にそれぞれが連携しながら仕事を進める
  • 情報は基本的に全体にオープン。コミュニケーションは横方向
  • 全員の投票または合議で意思決定が行われる
  • 各自の自主性が尊重され、イノベーティブなアイデアが多くでる。反面品質、クオリティーにばらつきがある

よくジャズ型の組織といわれることがありますが、ネットワーク型組織は基本は個人の自発性と専門性が重要になります

実はピラミッド型組織はフォードが車を大量生産した時代にほぼ完成したといわれています。 決められたことをやる労働者とそれを監督するマネージャー。 その当時の企業規模はだいたいが50人以下でスピードも遅い。 実は我々は100年前から同じ組織の形をしているのです。時代にマッチしないのも当たり前な気がしています。 詳細は経営の未来を見てみてください

7.Happyが中心の産業の進化 –マーケットの成熟とサービスの進化-

ハッピーな世界に! と書くと、頭おかしいんじゃないの?と言われますが、あえてまじめに書こうと思います。世界がハッピーな方向へ向かうことは実はドイツで有名なコンサルタントに聞いた話が元になります。 下記の図をご覧下さい

これはIndusrty shift と言って、産業がどのように発展し、企業がどのような方針をとるべきかを表した図です。シンプルな図ですが、これをそのとき聞いた誰もが納得した図です。

左から右に産業やお客が求めるものになっており、

原料の産業が飽和したら、製品を作り出す産業が生まれ、
製品の産業が飽和したら、サービスを作り出す産業が生まれます。
最後のサービスの産業が飽和したら、次はハッピーを生み出す産業が生まれてくる

といった内容です。 飽和としていますが、簡単にいうと競争が激化するからつぎの産業にシフトせざるをえないとお考え下さい。さまざまな企業が製品からサービス化への流れへとシフトしているのは容易にお分かりかと思います。車、ブランド品 といったモノがあまり売れなくなり、旅行やエステ、スポーツジム、電話やネット(コミュニケーション)などのサービス産業にお金はシフトしています。

そのサービスの産業が飽和、または差別化するときには、お客様にハッピーを届けるしか差別化できないと言われているのです。

今、現段階でこのハッピーの産業にいるのは、たった一社。あの、ディズニーランドを経営するディズニーだけ。ディズニーではなく、ディズニーランドというのが正しいかもしれません。ただ、最近良く聞くザッポスやリッツカールトンのように顧客を引き寄せるサービスを提供するところは実はハッピーの産業へのシフトしているとも考えられます。

よく言われるホスピタリティーとはこういうことなのかも知れません。 今はサービス産業も競争が激化しています。お客様にいかにハッピーを届けるか? どうホスピタリティーを提供するか? これって実は日本人に得意な分野です。

ハッピーという経験、おどろきが大事といわれますが、今後はそこに人はお金を使うのです。 だからこそ、企業はホスピタリティーを徹底し、社会のためにCSRも徹底していきます。 大きな視点で見ていくと、産業が成熟化し競争が激化することで、世界はハッピーな方向に進んでいると考えます。

ちなみにザッポスでは人材をY理論(人は本来よいことをするものだ)ということに基づいて運営されています。 基本、人は善意というのは、Web2.0で唱えられているユーザー参加型でも言われていることです。 こう見るとWeb2.0の概念がリアルな世界に移ってきているのがお分かりいただけるかもしれません。

最後に

MBAはもう古い。 私はある役員にそういわれたことがあります。(私の会社はMBAホルダーがいっぱいいる外資です)これからは心理学や人に関わることが重要になる。とその方はおっしゃっていました。

私は化学業界にいて、まさにマテリアルを作る産業にいるのですが、部署では製品を作り、サービスも提供する。今、みんなが口をそろえて言うのは、お客様のハッピー。そこでしか差別化がもうできません。さきほどのIndustry shift を毎日実感しますし、組織の形がネットワーク型に変わりつつあるのも感じます。

お客様にハッピーを届けるときに、一番大事なのは人です。 営業担当やコールセンターの人。この人たちの対応力が企業のコアバリューになるのです。ディズニーランドがキャストを大事にし、リッツカールトンが従業員に20万円の権限を与え、ザッポスのコールセンターの人たちが顧客と長電話できるのは、彼らの対応こそがハッピーを届ける企業のコアバリューだからです。

上に上げたトレンドで、共通するのは「人・個人」です。 人口は増え、高齢化、組織の形態は変わっていきます。世界がフラット化したからこそ、階層がなくなり最小単位である個人が台頭する時代が現れたのです。
これから30年、実は一番のビックトレンドは人・個人。

Facebookで毎日つながり、情報をシェアする。 これほどまでにも人がつながるとは、5年前では考えなかった状況です。インターネットは20年前にはなかったんですから、これから30年で社会がどうなるか、わからないですよね。

私は30年後の社会がどうなるか楽しみです。そして、その時社会を作るのはもう私たち市民の時代と思っています。

 

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P.S 今回はトレンドをポジティブに書きましたが、世界的にみたら人口増加による貧困が最も解決すべき課題というのを忘れずに書いておきます。そして、格差も広がります。 比較的豊かな先進国に住むものとして、どのように課題解決に貢献すべきか? この部分はまた別の機会に

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