Month10月 2011

人生が変わるタイミング。5つ星ホテルよ、さようなら。

先日、香港出張から帰ってきました。今回の出張、じつは5つ星ホテルに泊まっていました。部屋は広いし、夜景はきれい、ほんとにもったいないくらいのホテルに会社のお金で泊まる。それはそれでサラリーマンとしてはいいことなのですが、ふと思ったことが。。。

ということで、今回の記事は私が香港で学んだことついて下記の内容になります

  1. 人生が変わる瞬間。5つ星ホテル、何かもう違うんじゃない?
  2. もったいない、家族、つながりと新しい価値を見つける:スペンドシフトで再認識
  3. つながる人々、デモ、ソーシャルメディア、何が変わったのか? 矢印の向きが変わったのだ

 

1. 人生が変わる瞬間。5つ星ホテル、何かもう違うんじゃない?

会社のお金で海外出張に行き、会社のお金でいいホテルに泊まる。そして、出張手当てまででる。こんな私の会社は、外資の大手企業です。出張でお偉いさんと、マーケティングやらストラテジーやら、横文字ばっかり英語で話してたら、ちょっと頭良くなった気にならないわけでもない(笑

ただ、こんなことずーっとやってたら、大手企業の人は「自分すげーってカンチガイしちゃう」と出張中にふと思った。そんな実力があるわけでもないのに、いいホテル泊まれたり、会社の名前が有名だと、自分自身もすごくなった気がして。

大手企業は仕事の安定や、収益が安定しているからこそ、さまざまなメリットがあります。それがあるから就職で人気になるわけで、このメリットが人を惹き付ける一つになっているのは事実。

私は会社や大手企業を批判しているわけではありません。大手企業 というのはもっと多く、もっとたくさんというお金という価値、グローバル、大きなというのがメリットです。規模の経済を追求し、大きいことは良いことだ。 今まではその「大きな」、そして「お金と安定」いうものが心地よかったのに、なんだか今回の出張で部屋に入った瞬間に自分には合わない気がしたのです。

 

2. もったいない、家族、つながりと新しい価値を見つける:スペンドシフトで再認識

なんか違うんじゃない? それを感じたのは自身の経験と出張中に読んだスペンドシフトの影響があります。このスペンドシフトには、アメリカの消費やライフスタイルが金融危機をきっかけにどう変わったかが書いてありました。

 本から学んだのは、新しい価値観が広まっているということ。危機をきっかけに、大手企業をクビになり、これまでとは違う時間やお金の使い方を強いられます。これまでお金が重要だった価値観から、その中で自分が本当に大事にしている価値を見出していきます。

お金はない。だから倹約をする。自分で鶏を飼育したり、農業をしたりと新しいライフスタイルも広がっています。そういったライフスタイルとあわせて家族、つながり、地域という自分の身の周りのものに人々は価値を見出しています。 そして、本来自分がやりたいことにチャレンジしていることが書かれています。

自分自身も今回の5つ星ホテルに泊まって、部屋に入った瞬間にすごくさびしい気持ちになりました。これまでにはない、「もったいない」 という気持ちです。 いい部屋なのになんて贅沢な、もったいないという感情が一番最初にきたのです。少しでも安いホテルに泊まって、あまりは、東北に寄付すればいいのにと、前とは違う感覚が湧き上がってきました。

 これは311、そして助けあいジャパンの活動を通じて、東北にボランティアに行ったから感じたことです。自分自身で、危機を体験し、実際に現地の状況を見る。 テントや仮設住宅にいる人たちの状況を知ったときに価値観がガラっと変わったのです。その「自分ごと」の体験があったからこそ、考えが変わり、行動が変わってきています。

スペンドシフトにも書いてあるように、日本でもこのような新しい価値観は広がっていると思います。 私だけではなく、私の周りの人も311後に多くの人が、お金や時間の使い方を変え、つながり、家族、地域、他者への貢献 というものを重要視している。 そして、何が自分の人生に必要なのか? それぞれが考え始めています。

 

3.つながる人々、デモ、ソーシャルメディア、何が変わったのか? そう、矢印の向きが変わったのだ

自らの体験を通じて、自分の価値観が変わり、行動が変わる。そんな人たちがつながることで、社会がシフトしている気がしてなりません。 危機を経験した人達は、政府や一部の企業を信じられなくなり、これまでの大きな力に頼るのではなく、自分のことは自分で。自分自身でという方向になったとも言われています

5つ星ホテルに泊まって、スペンドシフトを読む。それとあわせて、ソーシャルメディアの登場、危機による価値観の変化、国や大企業への不信感、そしてエジプトの革命やウォール街のデモという人々の行動について、私は何が変わったのか? と考えていたのだがようやく一つの結論にいきつきました。

それは、

矢印の向きが変わったということです。

下向きの矢印から上向きの矢印へ。
トップダウンから、ボトムアップへと矢印の向きが変わったのです。

国や大企業、企業のトップが主導のトップダウンの社会から、地域、市民、従業員といっボトムアップが重要な社会。これまでのやり方では対応できない複雑な問題や、変化のスピードの速さ、古いパラダイムから新しいパラダイムへ移行するときに、もう国や、大企業、社長といった一部の人たちだけでは解決できないのです。そのために、新しいリーダーシップ、組織の在り方も重要になってきています。

個人のメディア化、キュレーションンの時代、新しい公共、すべて、主役はです、名もない個人・市民です。個人の意思が社会に影響を与える、これまでの上から下に共有されていた情報や意思決定の方向が、下から上へと矢印の向きが変わってきている。そう、「ボトムアップの時代」です。 一人では何も変えることができない、だからこそ、想いを共にする人とつながることが重要になる そのツールがソーシャルメディアなのでしょう。エジプトの革命や、ウォールストリートのデモがそうであるように。 そう、今の時代、社会を作るのは一部のリーダーでも大企業でもなく、新しい社会を作っていくのは、「自分から」なのです。

この矢印が変わったボトムアップの話は、次回の記事で書くのでこの辺でやめておきます。良かったら次の記事をお楽しみに!

 

私見

私は出張に行くと、必ず朝は5時半におきてランニングから一日を始めます。薄暗い街並みを走りながら、街が起きていくのを見るのが楽しい。

走りながら、価値観が変わっていること、ボトムアップであることが頭から離れませんでした。もちろん、自分自身もその新しい方向に走り出していることに気づきながら。

 もう、会社のお金で5つ星ホテルに泊まることもないでしょう。自分には人のお金でこういうことするのはやっぱり合わないし、すごくもったいない。私ももうすぐ30歳、やっぱり30歳が近づくと、色々変わります。

次にいいホテルに泊まるとしたらは好きな人と一緒に泊まるスペシャルな時。5つ星じゃなくても、少しだけいつもと違うホテルでもいい。ただ、自分にとって大事な人がそばにいる。 これまでとは違い、お金ではない。つながりや暖かみのある、そんな普通の幸せを人々が求めはじめている気がします。そんなことに気づいた香港出張でした。

今回の記事、いかがだったでしょうか?
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facebookやtwitterを始めたい! 初心者の人が気にしている6つのこと

先日、地域の市民団体さん向けにtwitter勉強会の講師をしてきました。ソーシャルメディアを使っていない方が対象でしたが、始まってみるとFacebook,mixi,アメーバなど、みなさん実はソーシャルメディアには興味津々。

既にソーシャルメディアを使っている人は、「世の中ソーシャルな時代だー!」と思われていますが、ソーシャルメディアの本格普及はまだまだこれから。 ソーシャルメディアを使いこなしてる人が忘れている、「普通の人」がtwitterやソーシャルメディアについて思っている大事なポイントをまとめてみました。

 

1.twitterやFacebookが普及した背景

勉強会の最初に今日知りたいことを参加者からヒアリングしたところ、以外にもtwitterって「何」? より、「何で」普及しているの? の質問が多数でました。 みなさん、なんとなくソーシャルメディアは知っているけど、何でここまで普及したかの背景に一番興味があったようです。

簡単ですがtwitterが普及した理由3つ

1.オバマ大統領の選挙戦での使用 -> これがきっかけで日本の政治家も多数使うことに
2.ハドソン川飛行機事故の第一報 ->リアルタイム性、ニュース性が注目され、これが東日本大震災の時もメリットとなる
3.日本では著名人がインフルエンサーとなり普及 (当時の首相 鳩山さん、孫さん、勝間和代さん、ホリエモン等)

他にも例はあると思いますがこのお話でみなさん納得していただけました。おそらくiphoneの普及もあるので、そこも入れておけば完璧かと思います。

facebookは簡単にですが実名、クローズド、映画の公開 が日本で流行ってきている理由かと思っています。

 

2.災害時にtwitterが強かった理由

次にでた質問で多かったのが、これ。 なぜ、3月11日にtwitterやソーシャルメディアが強かったのか? ということはソーシャルメディアの良い面として認識されていたようです。

これは下記の図をご覧ください。(日本科学未来館HPより抜粋)

簡単に説明すると電話回線には、電話用の回線とネット用の回線の2つがあります。電話用の回線は一度にたくさんの人が使い出すと、大量の音声データで回線が混んで、つながりづらくなります。しかし、ネット回線の場合は情報を小さく(パケット:小包みの意)にするため、使用者が多い場合も、一つ一つのデータ量が小さいため時間を調整したり、速度を調整することでつながらないということは起こりづらいのだそうです。

電話回線 : データ量の大きい音声データが多数集中する:一つ一つのデータが大きく、詰まって処理ができない

ネット回線 :データ量の小さいパケットデータが多数集中する:一つ一つのデータ量が小さいので処理できる

このように電話回線とネット回線の二つの特性があるため、音声がつながらない震災時にもネット回線の方がつながるのです。

 

3.twitter、Facebook、mixiとの違い

ソーシャルメディアも使っている人から見たら、さまざまな違いがわかりますが、これから使う人にとってはどれが、どう違うのかわかりません。特に日本で有名なmixiとtwitter, twitterと最近よく聞くfacebookの違いは気になっている方が多かったです。

私もそれほど専門化ではありませんが、ユーザー視点で行くと

  • 実名か実名でないか
  • クローズドかオープンか

この二つが重要だと感じています。

twitterはそのオープンな仕組みゆえ、メリットとしては誰とでも繋がれますし、デメリットとしては自分のつぶやきも誰からも見られてしまいます。参加者の方がデメリットで気にかけていた一番のポイントは、炎上やプライバシーの問題でした。 twitterは誰からもそのつぶやきが見られることで、なでしこジャパンの件や、飲酒のつぶやきをすることで世界中にその事実が伝わってしまうことは強調すべきところだと思います。

このような誰からも見られるデメリットがないのが、mixiやFacebookなどの、承認制のクローズドなSNSです。 自分の友人とだけ繋がりたい人はmixiやfacebookをオススメするのも重要に感じました。あまりネットを使われていない方にとっては、実名でネットを使うこと、使いづらいUIはやはり大きな壁です。 Facebookはやはり日本人にはちょっと敷居が高いSNSなのは説明しながら感じたところです。

ここまで来て、twitterのメリットである、誰とも繋がれるの意味が理解していただけます。 twitterはオバマ大統領であれ、浜崎あゆみであれ、その人達の情報を見れるし、replyも送れます。しかし、mixiやFacebookだとそれが難しいのです。(FacebookはFeedという形で始めましたが。。)

もう一つtwitterのメリットとしてあげられるのが、今が分かること。これも裏を返せば、今見ていないと話が分からないことでもあります。そこで次の話になります。

 

4.時間軸という考え方

twitterの良い点でリアルタイムの情報が分かります。これは上にも書きましたが、今見てないと意味がないのです。結果、常に見ていないと情報についていけないと思われる方が多かったです。個人的にはソーシャルメディアはそれぞれに時間軸(人に見てもらう時間)があると感じています。

  • Twitterの時間軸:1-2時間
  • Facebook:12時間
  • Mixi:24時間

といったところでしょうか。 Twitterはその2時間以内にコメントしないと忘れられるし、facebookはおそらく12時間たったらあまりコメントしても盛り上がりません。

 今回参加されていた方は、主婦の方が半数、高齢の方が半数という形でした。みなさんからでた声は「そんなにヒマがない」、「忙しくなって大変そう」という言葉。ネットにあまり慣れていない人にとっては、常に接続すること、メールを早く返事するのも面倒だそうです。

このリアルタイム性は今後進むと思うので、この時間に関する考え方の違い、慣れの部分はソーシャルメディアを使っている人、これから使う人の間で壁が大きいように感じました。

 

5.携帯と料金プラン

先ほどの時間軸の中でソーシャルメディアは「常に接続する」ことが求められていることが分かりました。特にtwitterの場合が顕著に分かると思います。この場合、携帯の機種、携帯の料金プランが話に上がってきました。勉強会参加者の方の携帯は全てガラケー。通信プランはパケ放題ではなかったのです。

 これは結構見逃してしまうポイントですが、パケ放題は必要な人にとってはありがたいプランなのですが、今メールしかしないような人にとっては家計を圧迫する無駄使いにしかならないのです。

以前の記事でもスマートフォンの普及のデータを出しましたが、これに合わせて現在、あまりネットを使わない層に対しての料金プラン、wifiの配備などが、必要だと感じました。

スマートフォンの普及がないと、ソーシャルメディアの普及は進みません。スマートフォンの普及には、トータルの電話代が今と変わらない、電話代が上がってもそれ以上の価値を携帯メーカーがもっと明確に打ち出す必要があると感じました。

 

6.気軽に聞ける人、聞ける場所

今回、参加された人たちが口をそろえて言われていたのが、「これまでtwitterを知るきっかけがなかった」 ということ。 みなさん興味はあったけど、周りに知っている人がいない、気軽に聞ける場所がないとおっしゃっていました。

雑誌やテレビ、うわさではよく聞く、twitterやfacebook。だけど、自分だけじゃ登録が難しくて分からない。使い方が分からない。 その時に気軽に聞ける人、場所が必要です。ネットが得意でない方は、ネットを見て自分でtwitterやfacebookをやろうとは思いません。誰かに教えてもらいながら、登録するし、一緒にさわりながら慣れていくのです。

ネットの人はネットだけ。若者は若者だけ。その中でネットはマストなツールです。だけど、地域の中の主婦の方、ご年配の方はまだまだネットは遠いもので、リアルな集まりや付き合いを大事にされています。 このネットメイン、リアルメインの世代の違うクラスターがもっと交わる必要があると思っています。 ネットに多くいる若い人がリアルな場にでる。もっと、双方が近づく必要があると感じました。

 

まとめ

既にソーシャルメディアを使っている人はネット->リアルの壁がほとんどない ことに気づいていますが、普通の人はまだまだそうではありません。 普通の人はリアルなつながりにネットに詳しい人がいないと、ソーシャルメディアを知る機会がないのです。 今、使ってない人は、ネットリテラシーがそれほど高くなかったり、ネットに触れる機会自体が少ない方です。

これを書いていて、長年サービスをやっているmixiが頭うちなのもわかってきました。 彼らはwebでしかやってない。 リアルに弱いんです。SNSは本来、人が入れば入るほど面白いサービスになります。 多分、Webに興味のあるセグメントはmixiなんてとっくにやってるか、飽きてるか。 これ以上ユーザーを獲得するには、地域での説明会や勉強会、そっちが必要な気がしています。

 ここも参加者からいただいたアイデアですが、若者は地域の集まりにでる、そこで主婦や高齢者はネットを学ぶ。 お互いが歩み寄ることで双方にメリットがあると思います。 (今回の講習会も私が地域の集まりに呼ばれたのがきっかけで、これほど学びもありましたので)

ネットはネット。リアルはリアル。若者は若者、高齢者は高齢者。と別々に議論されることが多いですが、リアルとネット。若者と高齢者 という、and の視点でもっと離れているものをくっつけてみると新しい仕組み、サービス、社会問題への解決策が生まれてくると実感しました。

たとえば、日本の予算の30%以上が社会保障費に当てられています。これをITを使って削減できないのか? そこに仕事の見つからない若者が地域のコミュニティーでITの勉強会をするのはどうでしょう? 若者は仕事ができるし、国民全体のITリテラシーがあがる。社会保障削減(介護費用)のために、毎回介護の人が見回りにいくのではなく、Skypeで二回に一回は対話する。 その分介護の生産性があがるし、コストが下がります。

 昔のニューディール政策は橋や道路を建てて、雇用を作り出しました。今、社会に必要なのはコンクリートではなく、人です。もう、物やインフラはあるのです。 それをどう使っていくか? ソフトな仕組みが必要です。それが、上に上げたような協働です。人がつながる仕組み、そのためのネットのリテラシー向上、世代が違う人が集まれるリアルな場の設計。 そこでどうやって社会全体のメリットになるかを考える。これを社会全体で取り組んでいく必要があると思っています。

 今回の記事を書いても、ネットとリアルをつなぐ活動は必要だと再認識しています。もし、市民活動、NPOなどをされている方で、ソーシャルメディアについて説明会をご希望の方はお気軽にご連絡ください。 Twitter: yuu_key,  mail:  r182175b (at)gmail.com

これからSocialmediaを始める人が気にしている6つのこと  いかがだったでしょうか?
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